人材研修の有効性について考える。
一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
今更だが、政治家の外遊?研修?中にネットに上げられた写真が元で、批判されている。
俺もよく詳細を知らないが、その写真が「観光地的な場所」で「浮かれている」ように見えて、税金が原資である政党助成金で研修に行っているのにケシカランという事らしい。
「活動のため交付された資金を、各政党がどう使おうが文句を言う筋合いは無い」とか、「どうせ大した成果も期待できないいつもの大名旅行、税金の無駄遣いで許せない」とか、意見は様々だ。
それぞれにそれなりに理屈はある。意見は支持政党や政治思想に影響されるので、偏りがある程度意見に反映されて一体何が良い見方なのか不明だ。だがそういう「是非」「分析」等々は、専門家や在野の自称評論家に任せる。
個人的には、誠にどうでもよい事案だ。日本国民、日本在住の人々、全員にとって一番生産的なのは、無視で一切の時間も労力も何も費やさない事だ。
だがビッグモーターという格好の?餌食もあるのに、研修写真に多くの人がご執心の様なので、俺もそれに参加し題材とする。
結論を先に書くと、
- 政治家としては変な写真?で不評を買ってしまったのは(選挙に影響するとすれば)それ自体は失敗だった。
- 研修自体は全く問題無い。
- これからも交付金の範囲で、失敗?を恐れず、組織員に経験を積ませる活動をどんどんやるべきだ。
- 他の政党もやっているし、自治体、省庁、税金がたくさん投入されている多くの大学も同様の研修をやっているはずだ。
よってネットで文句を言っている人たちは非論理的と思う。以下論拠を説明する。
第一に、発端となったのは件の写真だが、俺も主観的には「あの構図」は確かに酷いと思うとはいえ、「写真のセンス」?と「研修の有効性」に相関は無い。一流写真家が撮った良い構図の芸術的写真を投稿しても当然研修は失敗するかもしれないし、逆もある。
言い換えると、撮影時いかに被写体となる人物が浮かれていようが、フザケていようが、何らかの「当初の目的」が達成されれば(納税者としては)問題無い。つまり写真を元に研修を批判するのは非論理的だ。
第二に、本当に重要なのは研修の有効性だが、少なくとも短期的には評価や計測は不可能だ。従って、「研修は税金の無駄」というのは、単なる印象や感情等による「決めつけ」で、非論理的だ。
なぜ計測不能なのか?
まず現実問題として、研修直後に面談するなり報告書を書かせるなりして、それを元に「計測評価」を試みたところで、「正当な判断」は大変難しい。結局は採点者のさじ加減となってしまう。国民に問うのは正当かもしれないが、研修旅行のたびに住民投票するのは非現実的だ。
また、研修の効果というのは、普通ずっと後になって出る。研修中、あるいは研修直後に意義や有効性は判断できない。
そして、仮に後に研修成果が出るはずの時期になったとしても、政治家の活動を以て「あの研修は無駄だった(有効だった)」とは判断できない。なぜなら政治活動は研修以外の無数の要素に左右される。他を度外視して現在の活動の是非を、過去の研修だけを理由に評価するのは非合理的だ。
第三に、一般的に研修は「人への投資」で、投資には必ず失敗がある。
だが政党は組織力向上のためにも、将来の制作実現のためにも、積極的にやる必要がある。なぜなら人間は各自が勝手にどんどん研鑽するわけでは無いから、放置していたら「組織の目的達成力」は上昇しない。
納税者側も「投資だから文句を言えない」のでなく、政治活動の結果を総合的に評価して、選挙の際に各自判断して投票に反映させれば良い。
だが人材投資である海外研修中やその直後に、大名旅行とか、贅沢研修とか、難癖をつけて否定的に判定するのは、非論理的だ。
どうだろうか。普通の考えか。