リモートワークについて考える。
何の専門家でも無い、一凡人 無職の素人視点なので真に受けずに疑って読んでくれ。
今更だが、リモートワークってもうすっかりお馴染みだな。
通勤から開放されるし、家族や動物の近くに居られるし、感染も減りそうだし、良い事が多い。一時期、ノマドとかいう変なのが流行ったこともあった。要はリモート、電話やネットを使って、遠隔で何かをすることには変わりない。
超富裕層を目指す 無職(求職中)の俺としては、古い考えに囚われているのかもしれないが、緊急措置としては別として、投資家として否定的に見ている。
考えてみてくれ。
若い人達が起業、人材も確保、事業も有望、資金もある。でオフィスが無く、全社員が半永久的にリモートで働く会社があったとする。コミュニケーションはすべて遠隔で行う。
その会社に巨額投資できるか?俺はとてもできない。
あるいは、こう考えてみてくれ。
世の中にある革新的な製品やサービス。挑戦的な事業計画、才能ある開発者、効率の良い検品、顧客目線の販売やサポート等々に支えられている。
その製品は社員同士が遠隔コミュニケーション中心で完成するか?とても無理だろう。
歴史上の偉業も、現在生き残っている巨大IT企業の業績も、人間が泥臭くあーでもないこーでもないと、顔を突き合わせて議論したり意見し合ったりして達成されたのだ。
ここから少し俺の経験を元に書くから、偉そうに見えるけど少し我慢してくれ。
まず、俺も遠隔で働いた経験がある。週1日だけとか、そんな感じだった。
皆はどうか知らないが、俺は家でやっていると仕事が捗らなかった。ほとんど怠けていた。ボーっと犬の映像とか見て、たまーにアリバイでメール送ったりとか会議にだけログインとか、生産性は低かった。まぁ出社しても特にバリバリやってた訳ではないが…
どんな人間でも、怠けられる環境では怠ける。これは異論はそんなに無いだろう。リモートはそういう環境になり易い。
また、俺は仕事柄、まぁどんな仕事でもそうかもしれないが、同僚や上司や他部署の人に助言や意見を聞いたり、打ち合わせする事が多くて、簡単なのはメールや電話を使ったが、出社していれば直接出向く事も多かった。
なぜかというと、その方が早かったからだ。誰でも書くより話すほうが早い。複数回メールをやり取りするよりその場でどんどん思いついた事を話せる。また文章よりその場で図など書いた方が、事象が複雑なほど、理解が早い。あと電話だと居留守を使われるかもしれない。違う階や建物だと運動になるし移動中に考えをまとめられるし気分転換になる。
弊害は、露骨に嫌な顔をされる事もある、あまりに遠い場所だと不可能、行っても居ないこともある。移動に時間がかかる。等々だ。
一番面白かったのは、直接話すと、雑談などもするから、そこから思いもよらない解決方法とか、直接関係ない他の仕事についての良さそうなアイディアとか、得られる時が稀にあった事だ。出向くのが好きな人はこれ期待が多いんじゃないだろうか。。
会議も同様で、遠隔でやっても俺は悪い経験しかないが、部屋だと議論が盛り上がり易くて、良い結果も多かった。
人間が頻繁に会って話すというのは、雑談も含めて、組織にとって不可欠だ。コストのかからない、企業力を高める源泉だ。会話というのは、それほどの破壊力がある。
したがって、遠隔労働原理主義の会社には、俺は投資先としては少なくとも期待できない。
遠隔をうまく使える部署もある。それは間接部門だ。粛々と管理提携処理的作業を処理していくような業務はリモートに任せても良いかもしれない。実際、うまくリモートを採用している会社はそうしているのかもしれない。