脱サラ「農業」、転農について考える。何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので真に受けずに疑って読んでくれ。
いきなりだが、本日は転農を取り上げる。それまで農業に縁がなくて、定年後に田舎に引っ越して農業して暮らすとか、中年で脱サラして農業で生計を立てるとか、そういうのを対象とする。壮年農業というと分かりづらいが、そんな感じだ。
超富裕層を目指す求職中の俺は、もちろん農業の経験は無い。頼まれて畑の雑草刈りや耕運機走査をアルバイトでやったりする程度だ。農業は「業」であるから、それで収入を得て生活する事を意味する。すなわち、趣味で畑を維持して生活は他で賄うのとは違う。
都会で働いていて、農作業経験殆ど無しから、田舎でいきなり農業に大転換という物好き?はどれくらいいるかわからないが、「田舎でのんびりと農業」的に考えている人はそれなりにいるだろう。俺の勝手な結論を言うと、ただ田舎に移住するだけでも様々な困難が待ち受けているかもしれないのに、その上農業を営むとなると、事前に緻密に計画して充分準備していても生業にするのは非常に難しく、合理的とは言えない。経験が無い俺が言うのも何だが、農業というのは舐められている。
だって、例えば全く英語の素養がない人が、脱サラしてすぐに英語を教えるとか、プログラムを書いたことがない人が、いきなり会社を辞めて自作プログラムを売り出すとか、その意気は買うが、とても始めにくいだろう。始めてもも成功確率は低い。「英語教育」や「プログラミング」を舐めていると見られてもしょうがない。では、まず何年か独学で何とかなるだろうか?それも積極性は良いし成功の可能性はあるが、たいていは無理だと感じるのではないだろうか。なぜならプロだって大学で数年、その後実務で数年、独立してさらに数年、生計を立てるまでにはそのくらいはかかる。長年の経験とかトレーニングを受けたことがあるからと言って、当然成功が保証されているわけではない。
独学が時間がかかりすぎるとして、普通はどうするかというと、手っ取り早いのは自分は起業者になって、英語塾なら英語教育ができる人を雇えば良い。ソフトウエアを販売したければ、プログラマー等を雇えば良い。経営自体に経験がないと問題かもしれないが、自分で全てやるよりは成功可能性は高まるだろう。なんなら経営者も雇ったって良い。自分は金を出せば良い。
しかし、壮年農業に参入する場合、田舎の畑付きの物件に引っ越して自力でやろうとする人が多い。「田舎リタイア」への移行期としてで、経営視点では始めにくい、つまり金儲けに囚われず、商売に悩まずに、のんびりと暮らすという前提の人が多いのかもしれないが、農業であってもそれで生計を立てる「商売」となれば起業であるから、渋谷のオサレなIT起業と本質的には同じ視点が必要だ。それなのに独力というか、自分で何とかなると安易に思われてしまうとすれば、やはり舐められているのではないだろうか?独りでは余計リスクが高いし、家族と協力だとしても巻き込まれる方が嫌々では上手く行きそうにない。
もし転農に興味がある場合は、他の業種と同じように、何年もかけてビジネスとして様々な準備ー農地や農機具の調査取得、必要なら同志探し、資金調達、法律や税務の勉強、農協の研究、需要の調査、等々をやって、初めて成功の可能性が出てくる。なぜなら、競合は国内外の大規模農業だ。無計画で太刀打ちできない。
という事で、安易に転農するのは要注意だ。ある程度の高リスクを取る覚悟を決めて必要があると思うがどうだろうか。このような事は俺が書くまでもなく、田舎移住で農業を試みる人達はみんな腹を括っているのだろうか。わからない。どうだろうか。