真に受けずに疑って読んでくれ。
はじめに
ニュースや投稿等で、曰く「進行するインフレが米国を襲う」とか、「金融政策の終焉が経済に悪影響」とか、「FRBの強硬姿勢が企業の業績に与える衝撃」みたいな、それはそれは恐ろしい予測が蔓延ってきた。
だからと言う訳では無いが、自分なりの結論を先に書くと、米国、米国経済、米国株に対して短期にも中長期にも、心配していない。天邪鬼では無い。
もちろん、「ここ3、4年の同等の上昇が今後も何年も続く」というのも非現実的なので、いつか調整がある。明日なのか、1年後か、またどの程度なのか、未来のことは誰にも分からない。だから「心配していない」というのは、「少なくともこれを書いている時点で」、「現保有米国株は持ち続け」、「個別株も機会があれば今まで同様に買う」という事だ。言い換えると方針は不変だ。
とにかく、真に受けずに、「素人の1つの稚拙な見方」として、読んでくれ。
強気の根拠
強気の理由は簡単だ。相対的な比較だ。
仮に「米国株は投資先として状況が悪くなる」と予測するとする。本当に悪くなるとして、損害を避けるならば、米国株以外への投資も考える。
では、どこに投資先を変更するのか?
天変地異とか、内戦で国土が荒廃するとか、よほどのことがない限り、米国、米国株が、依然として一番有望な投資先だろう。
もしそうでないと言うなら、米国より良い投資先となる大陸、国、地域、個別の会社、通貨、商品、金属、何でもいいが、米国市場にある巨額の投資を吸収できる有望市場が、どこかに何かあるだろうか。
特に、地理的なある程度のまとまりで、相対的に米国、米国株、米国市場に勝るところの出現は時間がかかる。強いて言えば大陸の共産国だが、乗り換える気にはとてもならん。
もちろん、日本のバブル崩壊の様に短期間で「全方向で資産暴落」という事も有り得るが、それを心配してもしょうがない。乗り換えた先がそうなる可能性だってある。
投資規模からくる事情
俺の場合、投資先は米国株に集中しているが、問題なのが投資規模だ。
金額が大きくなるほど、一気に投資先を変更するのは難しい。まず全部あるいは大部分売って、税金の分を残しつつ、次の有望市場に投資することになる。面倒なだけでなく、上述の様に、「次の投資先」が問題だ。
バークシャーとか、超大規模で米国に投資しているところは尚更だ。でもバフェットは決断力があるから、万一、米国を見切ったらやるかもしれない。しかし彼はまた筋金入りの米国、米国市場信奉者なので、穏健な状況変化では動かないだろう。
逆に言うと、そんな可能性はほぼ無いが、もしバフェットが「もう米国に投資は良くない」等と言い始めたら、俺も当然自説を曲げる。しかし逆の逆を考えると、昨今の弱気予測の根拠位では、弱すぎてバフェットの米国信奉が揺らぐはずがない。
話が逸れるが、バフェットが米国市場、米国経済を見切る条件とは、何だろうか。具体的にどのような事件や政策がそうさせるだろうか。俺には現実的な例が思いつかない。
まとめ
という事で、天変地異や国内荒廃の様な「極端な状況」にならない限り、俺は強気を継続する。だが納得できる変更先があれば、説を曲げる。今は無い。どうだろうか。