一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
どうでもいいが、俺も人並みに、日本の小説、漫画、映画、等々を読んだり観たりする。TVドラマはもうしばらく観ていないが、以前は時々観ていた。
そして俺調べだが、作品中に「何かの能力が非常に優れているか、何かの要素が桁外れに凄い」的な人間がよく登場する。無敵の戦闘術の達人、難解な学問の習得者、何でも治してしまう医療技術の職人、スポーツの天才、本場で海千山千の敵と渡り合ってきたビジネスマン、桁外れの大金持ち、超絶演技力の俳優、等々…いわゆる安易に「キャラが立っている」人物の属性として使いやすいというのもあるかもしれない。
そしてまた俺調べだが、多くは外国経験(外国育ち、留学、研究、労働、放浪、等々)が多い。舶来羨望由来からか、また覇権国の影響か、特に米国の「印象」に基づく米国経由が多い。
米国は様々な分野で「凄腕実力者がいる」「実力者が育成される」、「実力が評価される」、「評価された時の報酬も桁違い」という漠然とした感じ、極端な例(イチロー大谷とか、日本人で米国大学でノーベル賞とか)の影響もあるし、実際どうかは別だが、少なくともそういう「印象」がある。
また、芸術家とか、スポーツ選手とか、実業家とか、とにかく桁外れの成功を、出身国でなく米国で達成したり、成功してから、米国に移住するという例も目立つ(様に思う)。目立つだけで統計的にどうかは分からないが、ここではその「印象」が重要だ。
要は、色々な分野で、力を試したい、一旗、それも大きな旗を上げたい、あるいは偉業を達成したい人材が、米国に集まり易い、あるいは、そのような対象分野が一番多く発展しているのが、世界の中では米国だと思われている。
企業の人材獲得に於いても、この印象の効果があると推定する。だって、能力があれば、それが一番評価される環境で活かしたいというのは、自然だし、合理的だ。つまり、多くの事業に於いて、米国に人材が集まり易い。
株式投資というのは会社の価値を買うわけだが、その価値の源泉は、土地とか事業自体とか特許とか、物理的な資産に加え、究極は人材だ。事業に於ける、従業員の生産的、創造的人間活動だ。従って、優れた人材戦略を持つ会社、地域、国に投資するのは、投資家として合理的だ。つまり、米国株というのは人材獲得面からも投資対象として合理性がある。
印象に加え、米国には人材獲得の優位性が他にもある。
まず、英語が世界標準だ。つまり、それなりに馴染みのある、あるいはすでに相当に教育された言語が、米国に移住しても、使用できる「潜在的人口」が多い。
そして、整備された移民制度、別に市民権を取得せずとも、それなりの労力で正当な労働許可を得られる。また、各国からの駐在員も多い。留学生の数も、桁違いに多い。君の周りで米国留学してそのまま現地で就職とか、駐在先から現地で転職とか、親の仕事で子供が米国で一定期間育ってそのままそこで就職とか、見たことないか。俺は沢山ある。
翻って、祖国日本を含めた、米国以外の国々はどうか?確かにこれから大陸、東南アジア、インド、アフリカ、中東各国等、新興先進国にも人材が移動するかもしれない。だが米国の人材吸引力の優位性が揺らぐまでには時間がかかる。少なくとも俺が生きている間は不動の地位を維持しそうだ。
そして、今日一番言いたいのは、俺を含めた凡人も、米国で能力競争に勝てなくても、米国株式投資で、優秀な人材を利用して、成功に一口乗ることができる、「株式投資」は何と素晴らしい制度かと言う事だ。どうだろうか。