米国消費者物価指数(CPI)の大雑把な見方と、CPIから見る、米国経済成長の1つの源泉

2022-01-12 投稿

米国

米国消費者物価指数(以下、「CPI」と略)から、米国の経済成長の力の源泉について考える。

一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。


米国時間12日の朝、CPIが発表された。

データ公表は米国労働省労働統計局(以下、「BLS」と略)、みんな大好きCES(雇用統計)と同じ出所だ。短期投資家は毎月色々見なきゃいけなくて大変だな。発表をフォローしたければ、様々なデータ発表のカレンダーやSNSのアカウントもあるぞ。

俺としては毎月見て投資に反映させる方針ではないが、一応米国株中心に投資するブログ関連で、適宜取り上げるのも良いだろうという事で、本日の題材とする。

米国株投資となると、結局要所要所では英語からは避けられない。CPIも英語で挑戦してみる。ちなみに、発表される数字は沢山あるが、みんな主に「All Items」を見るようだ。つまり全項目だな。それが前月比で0.5%、調整前前年比、つまりここ1年の上昇が7.0%(これが何十年ぶりの高さらしい)だ。これくらいで既に速報ニュースと同等の知識だ。「いや〜1年で均すと7パーも上がったのか」位に見とけば充分だろう。

あとは部門別に分けた数字がたくさんあるので、興味があればそこも見ればよい。どうもエネルギーと中古車(この項目もいかにも米国的だ)等が特に上がっているようだ。そこまで行けば経済系メディアの報道と対して変わらない。何か発見があるかもしれないし、どうせ気になるなら、原典を見たほうが良い。

さて、これら数字の見方は色々だが、俺の総体的な感想を書く。

20年間の全項目、部門別のチャートを出すと、衣料品等下がる年が多いモノもあるが、0~5%毎年上がっている部門も多い。「All Items Less Food Energy」、つまり食品とエネルギーを除く全てでは、20年間プラスを維持している。

乱暴な分析だが、まぁ多くの分野で2%、3%、値段が上がっていくわけだ。

これをどうみるか。

例えば、借金してでも商売や大きな事業を始める大きな動機付けになると考えられる。モノやサービスの価格が上がっていくわけだから、一度軌道に乗れば上手く行きそうだと、ヤル気を出す人が多くなる。そして、このように人々の間に事業や商売への肯定感が出てくれば、経済が回っていく。

話が逸れるが、日本人は超低金利とデフレに慣れきってしまい、借金にどうも抵抗が大きい。借金にはリスクが伴うが、同時に成長の源泉でもある。100円のモノを仕入れて120円で売ったりして、そういうのが集まって、全体で成長するが、最初の仕入れや、120円に加工する処理を、自己資金だけでやるのは早い成長が見込めない。金持ちが借金で節税しているとかで批判も多いが、総じて借金して経済活動する人達は、まず借金する力があり、玉石混交だが中には良い構想を持つ人もいて、そしてそもそも積極的に経済活動をヤル気がある。資産家の借金は、少なくとももっと温かい目で見守られるべきと思うが、どうだろう。

それはいいとして、この程度(ここ20年の「All Items」の年平均位)の物価上昇が維持されるならば、その国や地域は経済発展が見込まれそうじゃない?米国の長期間の成長の理由の1つがここにある。

当然良い事ばかりでなく、難しいのが「この程度」の穏健なCPI上昇維持だ。よって「CPI 前年同月比 7%」は「良く無い程度の急上昇」として、報道で捉えられるのかもしれない。確かに毎年7%上がり続けると大きな問題になる。

だが、逆に言うと、自然に調整が起こって、少し時間をかけて正常化すると予想できれば、一時の上下で右往左往するべきでないとも考えられる。どうなるかは誰にも分からないが、俺は米国の自由経済の運営力・調整力を信じ、まだまだ投資を継続する。どうだろうか。

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