大谷の通訳の件を、超富裕層になったつもりで、考える。
突然だが、大谷の元通訳(以下、「M」と略)の件で続報が出て、(少なくとも日本は)大騒ぎ?になっている。超富裕層を目指す身として?今日は本件からどのような追加教訓があるのか、考える。
報道された事件内容としては「Mが単に大谷の金を騙し取っていた」という、概ね今までの理解通りであった?が、驚愕内容の理由は(少なくとも俺にとっては)その「規模」だ。
投稿段階で報道情報を「鵜呑み」にするのは早いかもしれないが、それらが正しいとすれば、賭博を始めて約2年半で、
賭け回数:約19000回
賭け総額:約372億円(1回平均約196万円)
賭け損失:約62億円
という事である。生々しい通信の内容も公開?され、Mの違法賭博に堕ちていった様子が報道されている。
2021年9月からで19000回という事は、1日平均20回位だ。大谷のサポートで忙しかったはずなのに、そもそもそんなに色々賭ける時間があったのが不思議だが、シーズン中はともかくそれ以外は時間があったのかもしれない。
仮にそうだとして、大金、それも破滅につながるツケで賭けるならば、「それなりに」賭ける対象の研究とか危険度の計算とか必須になりそうだ。
でも1日「20回」そんな精査は大変でできないし、そもそもそんな時間は無いだろうから、賭け事でよくある「熱くなってつい」みたいな感じだったのか。メールのやりとりではそんな漢字もする。わからない。合理性を考慮する余裕がなかったのは確かだ。
1回賭けるのにかかる時間?が10分としても、20回やったら200分、3時間以上だ。暇があったら電話で賭けの話という感じだ。合理的思考が入る隙が無さそうだ。
回数はまだいい?としても、より問題?なのは金額だ。
極端に言えば1日100回やっても1回100円ならば、1日1万円、3年でも1千万円。「違法賭博」でなければ、自分の裁量で何とか出来て馘首されずに済み逮捕もされない。
もちろん賭博に本件の様に「ハマる」とそうはいかないが、1回で平均190万円以上の賭けを1日20回というのは、短期で破滅するのはほぼ確定している。しかしそう分かっていても避けようとか止めようとか合理的に考えられないのが、依存症である。
とにかく夥しい賭けの結果、「62億円」の損をしてしまった。
Mがそれなりの高給取りであるとしても、払える金額ではない。そもそも、これだけの「損」を出す程の高額賭博の「種銭」も無いと推定する。では違法賭博の胴元はなぜそんな賭けを許したのかというと、それは当然Mが大谷に非常に近しい人物であるからだ。しかも、これだけの無理を承知で賭けさせるというのは当然、身近な人間の金をアテにして「依存症」に陥れて儲けようという明確な目的があった。
逆に言えば、大谷がいなければ胴元もこれほどのツケ負けをさせないし、依存症にハメ込む事も無かったかもしれない。
つまり、この種の「反社会的勢力」にとっては、大金も持っている「本人」に加えて、当たり前だがその「周囲」にいる人物、親戚、友人、同僚、が「対象」になるということである。
自分は普通であっても、割と近いところに「それなりの」資産家とか、有名人とか、小金持ちとか、が知り合い、乃至それより少しでも近しい関係で、存在する、という人はそんなに少なくないのではないだろうか。
NRIの「例のピラミッド」によると、日本に超富裕層は149万世帯。
で、それなりに近しい、例えばその人の前では、それなりに信頼しているから、スマホ解除コードをあからさまに隠したりしない、という程度の人間はどれだけいるか。家族親類5人、ごく近しい友人5人で計10人いるとすれば、1490万人、重複もあるとしても、日本人の1割程度は居るかもしれない計算になる。
上述の考えだと、この1000万人以上の人たちは、「悪い人たち」の依存症を利用した犯罪行為の対象になりうるという事だ。つまり結構誰でもその危険があるという事が、改めて本件からの教訓だ。超富裕層の方々にとっても他人事ではない。どうだろうか。