アメリカ中間選挙について考える。
今更だが、現在米国では秋の中間選挙に向けた予備選挙が各地で行われていて、争点は色々だが、今回は民主党内の「DSA ”The Democratic Socialists of America(アメリカ民主社会主義党あるいはアメリカ民主社会主義者)」勢力の勃興が話題だ。
しかしその主たる経済政策は、大まかに言って富裕層から金を取って分配という相変わらず?のモノで特に新しい主張では無く、経済凡人の俺からすると、細かい意見はあるが、大勢としてはどうでも良い。
もともと、ごく一部の民主党の議員や、いくつかの首長選挙で、この種の考えはそれなりの存在感はあり、これまでの大統領選挙でも、こういう主張をする人はいた。だが、本流・主流になることはなかった。
上記の主張もいってみれば「資本主義内の修正、調整」程度で、「生産手段や私有財産を国有化する」真の社会主義とは程遠い。米国で大真面目に社会主義を語る人もそれなりにいる(らしい)が、色々国有化となると憲法改正も必要で、それは難解な条件があるので、普通に考えると「社会主義」は出来ないと分かっていて言っているだけか、あるいは「社会主義」をあまり理解していないのかもしれない。
そういう俺も素人なので、どれだけ「資本主義」「社会主義」「共産主義」を理解しているのか、自分でも甚だ不安ではある。
急進的主張を唱える勢力、あるいは信念が固まって強固に結びついた集団というのは、少し怖い(人たちもいるらしい)というのもあって、なかなか知り合いからとか、学校教育からでは効率的に学びづらい。ネット・AIで勉強するしかない。政治的な話は家族間や友人同士でも対立を生みかねないので注意が必要だ。
それはいい?として、そもそも、アメリカの中間選挙は連邦議会では下院はすべて改選だが、上院の3分の1変わるだけ?で「政権交代」のような変革はない。よくいわれるが「現政権の評価」的な意味合いで分析される。
また当選政党がほぼ決まっている地域や州も多いので、どうなるか分からない「拮抗選挙区」乃至いわゆる「スウィングステート」は10とか多くて20数箇所程らしい。だがそれが両院の多数派に影響する(議席数が過半数ギリギリになる)ので全米的にも注目される。これはいつもの構図だ。
そういう中で「DSA系」候補が予備選を勝ち抜いたところがある(らしい)ので、わかり易い?選挙区、あるいは議論が際立つ?対象として一層報道番組で注目される。一方、拮抗が崩れてどちらの党が議席数を圧倒するようなことにはならないので、中間選挙というのはイマイチ盛り上がりに欠けるともいえる。
だが、今回はDSA勢力は、言ってみれば当選までこぎつけなくても、つまり当選するかしないかに関わらず、どれだけ得票を伸ばすかが大注目点だ。
というのも、もし今回の中間選挙でそういう傾向(勝たずともいい勝負をする)がある程度認められるとすると、2年後の大統領選挙(と両院の選挙)で、同一方針で充分票を取れると踏んで一層その系統の候補者が多くなったり、あるいは候補者が元はそうでなくても、変節してそちらに寄せた主張をするようになる可能性が高まるからだ。そうなると民主党の大統領候補の主張も、相当影響される。
その是非は別にして、これは投資家や富裕層としては安易には看過できない状態になりうる。特に富裕税の対象になりそうならば、対策を考えなくてはならない。
討論会などはほぼ正反対の主張になり面白いかもしれないが、万一社会主義に理解のある勢力が政権となると、やはり不安が残る。どうだろうか。

