証券会社の営業について考える。
何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
突然だが、配偶者 有子さんに薦められて、とある営業マンの動画をいくつか見た。金融系で、テレアポや飛び込み営業などがテーマだ。営業ネタを真面目面白織り交ぜて内容自体はそれなりに面白い。
普通に回っていても怪しまれて相手にされないとか、人と話すのがそれほど得意でなくすぐに自分にはとても向いていない、とても続けられないとくじける毎日だったとか、会社での成果への圧力が非常に厳しくてだんだんと出社が嫌になっていったとか、上司が怖くて目を見られなくなったとか、しかしそんな中、成績も上がらないし無欲ダメ元諦め気味の本音丸出しで客対応していたら、それがひょんなことから人づての紹介につながって「大口の客」がついて、思わぬ成績上昇になったとか、しかしその後の客からの高い要求で却って圧力やストレスが高まってどんどん追い詰められていった、等々、証券会社の営業の感じは大体想像通りだったのだが、改めて再認識した事がある。その話者がいうには、営業活動の一環として、客に上がりそうな株を教えて、客はそれを買う。あまりに損がかさむと営業マンが担当を切られる。比較的良く知られた実態だ。しかしそれはどうでも良い。
証券会社の言う通りに株を売り買いして、損が嵩むと証券会社の責任を問う。これが株式投資と言えるだろうか。
少なくとも、これでは資産成長はとても無理だろう。なぜなら、推薦された株を買うだけというのは、自分から見たらランダムに買っているのと変わらないからだ。なぜか?薦める営業者にはそれなりの根拠があるんだろうが、本当の理由は永遠にわからない。つまり、自分から見たらほぼ闇雲に選んでいるだけだからだ。ダーツとかサイコロで投資先を選択しているのと変わらない。このような客は、証券会社からみると制御が容易いため、ほとんどカモ同然に扱われているだろうと思われる(俺の想像)。
動画は、損害を補填まではしていないようだったからまだマシであるが、これで損失についても便宜を図ってもらう(例えば他の儲けを付け替えて損得をバランスさせる)とかであれば、もはやほぼ違法行為で、投資とは掛け離れた活動となる。
先日、これに類する、金融系の雑音を避ける大切さについて書いた。
世の中には、経済関係のゴタクを並べる、株式評論家とか、証券会社のアナリストとか、学者とか、そういうのが多い。メディアによく出てくる。俺はそういう類いは一切信用しない。信用しないというかそもそも読んだりしないようにしている。不覚にも見たり読んだりてしまっても、無視する。少しでもインプットがあると無意識に影響されるかもしれないから、なるべく即座にそういう記事は閉じる。スパムと同じ扱いだ。というかそういう情報はスパムそのものだ。唯一読むべきは根拠となる計算や統計のみに注視している(ゴタクを挟まない)ものだ。それ以外は読む価値がない。
要旨は「投資は必ず自分で考えてやる、従って、メディアの自称専門家や巷の投資アドバイスは有害無益」ということだった。証券会社の営業も同じ類だ。自分からすすんで助言を求めに行ったならば、そして助言を頼む相手も自分で探して行くならばまだ救いがあるかもしれないが、すすんで助言というくらいならば自分で分析にその半分の時間を費やした方が結局は色々な面でマシであろう。だが、当然成功する保証はどちらにしても無い。
他人からの入力を受け入れるかは、各自自分が考える事で、絶対の正解は無い。
しかし、自分で考える余地のない、あるいは非常に少ないモノは、俺は極力避けるべきだと思う。そんなに異論ないだろう。どうだろうか。