2021年の投資(含み)利益について考える。
明日31日は本年の各記事へのアクセス数ランキングの投稿をしたいので、これを書いている12月30日時点の、2021年初から今日までの保有資産時価(主に株式)の変動を見てみる。
というのも、「ダイアモンドZAi」で「凄腕投資家(以下、”凄腕”と略)」が、「2021年にX億円稼いで、総資産がY億円になった」という記事を見て、超富裕層を目指すウチはどうなんだと、配偶者有子さんの協力を基に、考えた。
凄腕の事は以前から知っていたが、尊敬している。日々売買を繰り返し、長年利益を積み上げ続けるというのは凄い事だ。真似したいが、3つの意味でできない。
まず第一に、市場が空いている間、首っ引きで売買をするための集中力が俺には無い。
そして第二に、その集中力があったとしても、売買で利益を重ねていく能力がない。
また第三に、彼はそれを長年継続しているが、そのような持続力も俺には無い。
利益を重ねていくに連れて、当然運用額も大きくなっていくから、売買を繰り返すとなると、投資先の選定も難しくなってくる筈だ。リスクも高まってくる。それでも結果を出し続けているのだ。
とにかく非常に優れた投資家であることは間違いない。また、需要があるからだろうが、顔写真等も公開しているのも凄い。本名は使っていないようだが、少し調べれば分かってしまいそうだ。つまり、相当プライベートを犠牲にしているのではないだろうか。そうでもないのかな?わからない。
彼はデイトレードが多いらしく、「稼いだ」というのが税金込みなのか不明だが、ウチの「2021年の資産上昇額」も一応計算してみた。含み益であり、「確定した利益」では無い。あくまで時価なので、「稼いだ」とか「儲けた」とか「利益」の額では無い。また、仮に売却しても税金があるので、実際手元に残るのはこれより大幅に少ない。
それを考慮して、また計算上為替レートも強く影響するので、それも加味して読んでいただきたいが、結論を先に書くと、売却の計算漏れがあるかもしれないが、概算で「円建ての時価の上昇」は、2021年で凄腕以上の額になった。
凄腕はメディアにも頻繁に登場し、著作多数、投資実績のある有名人だ。あくまで含み益だが、無名個人投資家夫婦でもそれに引けを取らない。しかも、1年間頻繁に売買していた訳では無い。少し買い足したりしたが、年初から見て、ほぼ全ての銘柄でポジションが増えた。つまり、持っていた株をそのままほぼ保有していたという事だ。
これをどうみるか。
単純に、2021年というのは、1年間持っているだけで大きく上がる米国株が多かった1年だったという事だ。ある程度資産を持っていれば、凄腕のような著名人さえも凌ぐことが可能なほどだった。
もちろんこれは永続しない(今後も同じ程度の割合で上昇し続ける可能性は低い)。明日か、来年か、何年後か分からないが、調整があるだろう。何が原因となるかわからないが、例え米国自身の基礎状況が良好であっても、外部要因によって強い影響を受ける可能性もある。
しかし、今年だけでこれだけプラスだから、乱暴に言うと今後時価が「同じだけ」下がっても、2021年年初時に戻るだけで、辛いだろうが、狼狽して売ったり、踏み留まる余裕があり、気に病む程ではない。もちろん、それ以上に下落する可能性もあるわけだから、狼狽しない保証は無い。だが、静観していられる許容範囲がずいぶん広がったとはいえるかもしれない。
2021年は、このような幸運な1年も確実に取り込める、「超長期保有」「永久保有」の長所が炸裂した年だったと言えるだろう。売買を繰り返していては、取り込めたか分からない。どうだろうか。