コンサルタントについて考える。
何の専門家でも無い、求職中凡人の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
偏った、乱暴な見方だが、俺は、「コンサルタント」だという人は「専門性がないジェネラリスト」「実務をしていない」職種についているというふうに解釈、仕事に関してはほぼ間接業務しかしていないと独断する。正しい見方かどうかは俺もわからない。
自称コンサルは世の中に沢山いる。今回の否定的文章を、俺の単なる経験談として読んでほしい。素晴らしいコンサル、仕事ができるコンサル、有能なコンサルは、俺が遭遇していないだけで、世の中に沢山いるんだろう。わからない。
まず、何をやっているのかハッキリしない。例えば、「薬品会社のコンサルをやっている」と宣うコンサルAがいるとする。当然、薬品開発はしていない。病院や薬局に営業にも当然行っていない。一体薬品会社で何を具体的にやっているのか。Aに少し深く聞くと、「コンサルティングをやっている」というだろう。禅問答のようだ。
そして、なんのプロなのかわからない。例えば品質管理技術者ならば、検品とか、工程自動化とか、具体的な専門性が何かしらあるだろう。しかし「品質管理のコンサルをやっている」と言うBがいるとする。ほぼ確実に品質管理実務のプロでは無いだろう。具体的に自動化を担っていれば、検品自動化の開発をやっているとか、検品工程の管理をしているとか、何かしら具体的に言うはずだ。しかしBに具体的になんの専門なんだと聞くと、「いやだから品質管理のコンサルの専門だ」と言うだろう。再帰的な謎掛け文章のようだ。
また、使い方?がハッキリしない。昔、職場の同グループに、コンサルタントと称する数人が一時期居たことがある。同僚はどうだったか知らないが、俺はどう対処すればよいのかわからなかった。なぜなら、何をやるためにいるのか、何ができるのか、良くわからない。何か頼んでも良いのか、それともそれ以外に何か俺が見ていないところで忙しいのか、とにかく謎だった。存在感が鵺のようだった。無視するわけにもいかない。ハッキリ言って俺には面倒な人達という印象になってしまった。これは人によるが、無言の威圧感を与えてくるコンサルもいる。低俗推測だが少し上から見られていたのかもしれない。わからない。
コンサルタントとは、少なくとも一部の解釈では「解決策や改善点を指摘指導する」職らしいが、目の前にある問題や目標のための解決策改善策を見つけるのは、コンサルに限らずどのような職種でも誰でも主要職務だ。なぜなら仕事や業務というのは、いつでも、どこでも、問題解決の連続だ。だから、言うなれば働いている人は全員コンサルタントだ。
自分の仕事範囲だと常識が育ってしまうから、第三者の目が必要ということもあるだろう。しかしそれなら近場で同僚や上司、他の部署、取引先、等々の意見でも充分な気もする。なぜ高額な報酬を払って外部のコンサルに依頼するのだろうのか。米国の著名な巨大IT会社も、外部のコンサルを通常業務で雇っているだろうか?機密の問題もあるし、俺はとても想像できない。だがわからない。
経営陣に指摘助言指導というのも、実務をやっている従業員からすると印象が悪い。実際はどうだかわからないが、強いボスに浅知恵を与える、頭は回る要領だけは良い、取り巻きのようだ。
俺にも少しわかりやすいコンサルに、「選挙コンサル」がいる。立候補者に雇われ、選挙当選というわかりやすい目標を目指す。確かに立候補者に当選のための「助言」をするだろう。でもコンサルっていわないで「当選戦略立案の専門家」とかって自称すれば良くないか?そのほうがわかりやすいじゃないか。
これだけ巷に溢れているわけだから、何かしら出来るんだろう。超富裕層を目指す求職中の俺には、それがハッキリしない、謎の職種、コンサルタント。俺は何をやるにしても、コンサルタントだけは自称したくない。