年金について考える。
何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
突然だが、君はどのような年金に加入して、どういう活用を予定しているだろうか。
本日は古くて新しい問題、公的年金を題材にする。
俺も大多数と同様に、サラリーマン時代に厚生年金、それ以前以後で国民年金をそれなりに払ってきた。システムに不安があるとか老人に搾取されたくないとかいっても日本在住の人、国民の義務であるから、日本人乃至日本在住であれば参加するのはしょうが無いというか当然だろう。
年金に対してはどのような対処、考え方が合理的だろうか?
当然事情は人それぞれで正解は無い。超富裕層を目指している筈の、求職中の俺はこう考える。
本音は
一応払ってたけど、ドウデモイイ!!人生計画で完全依存している人達はどうなるか他人事ながら心配だ。
であるが、少し柔らかく言うと、
年金は、不測の事態に役に立つかもしれない程度の、保険の類であり、長期持続する「通常状態」で計算に入れるものではない。
俺の勝手な考えだが、年金というのは、少なくとも「主要な依存先(収入源)」として計算するのは問題というか、不安がある。生活設計の大黒柱としては適していない。特にこれ一本では頼りない。ついでに言うと俺の主観で思い込みかも知れないが、とても複雑で使いにくい。では年金は何のためにあるのか?それは高齢になってからの金銭計画が予定通りにいかず、生活に困った時、少しは足しになる程度のある意味「保険」としてだと思う。
なぜそう考えるかというと、現在のシステムは支払額に比例した給付金額で投資の体裁を持っているが、歴史的な経緯もあり、実際は拠出は未来の払い戻しではなく、現在の給付に使われる。そして将来の拠出者が現在の拠出者の将来の給付を支える。全体でお金をプールしておいて、必要な人達にお金を回す。これは保険の構造だ。そして保険というのは「いざという時」のための物だが、「いざ」は起こらないに越したことはない。起こらなければ、家計は保険を使わない通常運転が良いと考えるからだ。
見方を変えれば、年金というのは「若いうちに掛け金を払って後で配当をもらう投資」というより、「不慮の事態で生活に困窮したときに貰えるかもしれないが、その事態が起こらなければ掛け捨てでも良い保険」という視点が望ましい。しつこいが俺の個人的意見だ。見方は人による。当然他の収入源を確保する環境になくて、年金に依存せざるをえない人はしょうが無い。実際、現在年金のみで生活を維持している老人も多いと思われる。
だが金額に上限があり、払い戻し時期も自由でない年金は、少なくとも「投資」としては優れていない。だからこそ税制上の優遇や長く生きる程得するような設計になっているわけだ。実際、現在の年金生活者は拠出当時、仮に一部でも自由投資できていたら給付金よりも見返り率は良かったかもしれない。しかも目標額はいくらでも自由、いつでも必要な時に売却現金化できる(ただし繰り返すが、売却益に税金がかかるなど、税法上の優遇はない)。投資としては年金はそれほど優れていない。だが保険として一応良い面がある。
少し論点がズレるが、保険を収入としてアテにするのは、例えば病気になったらもらえる保険があるとして、「病気になる前提」でその給付を生活費として計算するようなものだ。それなら保険金を投資に回すべきだろう。どうなるかわからない病気の為には掛け捨て保険に入って、実際その事態になったら、不測の事態の手当てとして保険を使いながら、逐次追加対応を考えればよいだろう。どうだろうか。