超富裕層と搾取構造について考える。何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
突然だが、超富裕層はそれ以外から搾取しているのだろうか。仮にそうだとすると、具体的にどのような構造だろうか。
俺が考える古代の極端な例だと、漫画とかでよくある、権力者がピラミッド的な巨大墓所建造のため労働者?達が大勢でひもで巨石を運搬するヤツとか、獰猛な船長が船底の労働者?達を酷使してたくさんの櫂(かい)で船を動かすヤツとか、何をやっているのか知らないがデッカイ回転軸みたいなのを、それについたたくさんの押し回しの棒で、地底の囚人が回転させるとか、をそういうのだ。
少し現代的にすると、巨大農業の収穫作業を低賃金で雇った労働力で補うとか、危険な坑道へ労働者を送り込んで鉱物資源の産出を実現するとか、そんな感じだろう。
こう考えると、古代と現代、多少の報酬の差があるだろうが様相は似ている。即ち現代もこの構造は存在するという事だ。超富裕層というか資本家側というか、恩恵を被っている方が改善解決を考えるべきだろう。しかし当然ながら俺に提案や妙案がある訳ではない。
だが俺はこう考える。
究極的には、経済の自由化が解決に役立つ。俺はこの辺りの学も無いので間違いも多いだろうが、まぁ凡人素人投資家の一意見として、参考程度に読んでくれ。
わかりやすく、例えば最近労働状況の搾取構造が問題視されるコーヒー産業を考えてみよう。俺はコーヒーが大好きで毎日何回も飲む。日本では多くの人に飲まれている。そういう意味では国民の多数が搾取側とも言える。格差を批判する人でコーヒーを飲む人は、コーヒー農園で働く人と自分の格差はどう考えるのか、聞いてみたい。いつかそれについて書くこともあるだろう。つまり、糾弾する人は搾取する側される側2分しようとするが、現実はそう単純でなく、搾取している人も他では搾取される側になっているのが現状だ。
コーヒー産業の資本家は、収穫に携わる労働者を低賃金で雇い、搾取が問題視されている。仮にこれが事実だとして、なぜ資本家側は、低賃金で酷使するのだろうか。
話が逸れるが、冒頭の巨大建造物の巨石運搬と、巨大船の櫂での航行と、改めて考えると大きな違いがある。それは、ピラミッドは権力誇示目的で商売っ気は薄いが、航行に関しては、ほぼ強く商売が絡んでいる。ひらたくいうと後者は金儲けのためにやっている。現代は前者のような物も無いとは言わないが、搾取構造は圧倒的に商売絡みだろう。
話を戻し、コーヒー農園経営者は、収穫でなぜ低賃金労働者を使うのか?それは当然サディスティックな欲望でやるのでは無く、商売理由、つまり単に安く抑えられるからだ。見方を変えれば、他にもっと安価な方法があればそちらを採用する。例えば同じくらいの費用で機械化自動化できれば、当然そうするのが合理的だ。という事は、労働者の賃金が高くなっても同様だ。つまり、人件費が高ければ労働搾取問題の解決圧力が働く。
ではコーヒー農場の労働者はなぜ低賃金で酷使されてしまうのか?様々な要因だが、究極的にはその国や地域にも労働力の自由化が及んでないからだ。即ち労働市場が自由化され、他に賃金が高い職があれば労働者はそちらへ動く。
例えばベトナムと日本で完全労働自由化になったとすると、言語の問題はあるが、ベトナムコーヒー園労働者は日本でよりよい仕事を見つけられる可能性が高い。日本人はコーヒー農場で働ける体力も根性もない。従って農場労働者の賃金上昇圧力がかかる。
労働需給が均されればコーヒー農場の賃金が労働市場からみて正当な数字に近づく。もし農場経営者にとって許容できない程の上昇であれば自動化等他の方法を考えるだろう。そうでなくても賃金上昇だけでも改善となるし、もし他の方法で農場経営や産業自体が成り立たないとなれば社会全体からみて労働酷使産業が無くなる。その程度の産業だったわけだから、改善と言える。投資家視点で言うと、コーヒーが飲めなくなるのは残念だが、労働者の賃金が増えるのは投資家にもそれ以上の恩恵がある(それによって格差が広がるかもしれないが)ので、全体では歓迎される。
という事で、超富裕層に搾取させないためには、労働力含めて経済の自由化が効果的だ。どうだろうか。