娯楽芸術作品への出費について考える。何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
唐突が、君はどのような方法でエンタメ書籍を楽しんでいるだろうか。
最近は、古い作品中心かもしれないが、〜日まで全巻無料とか、全〜話中100話まで無料とか、漫画アプリとかで手軽に読めてしまうことがある。
また、無料では無いが、定額会員制等で追加料金無く様々な映画が観られるし、あるいは演劇や美術館等もチケットを頂くとか、何かの特典で割引とか無料とか、とにかく沢山の向こうから指定された娯楽・芸術作品が無料・あるいは低価格で鑑賞可能になっている。
「お金は(全然)無いが、時間がある」立場ならまだしも、普通の大人ならばこのような対価を条件とした作品鑑賞は非合理的と思われる。俺の勝手な思い込みかも知れないが、娯楽・美術を楽しむなら、自分が本当に希望する対象、創作物に相応の金を払うのが大原則だ。真の希望作が無料であれば問題無いが、そうでない場合、「無料で読めるものを読もう」とか、値段を決めてからそれに当てはまる限られた作品から選ぶより、無理な出費にならなければ、元からの「鑑賞希望作品」を選ぶべきだろう。
なぜなら、まず、それほど観たくもないものを観ると単に時間の浪費になる恐れがある。無料でも所詮時間つぶしのようなものだからだ。その時間は幾ばくかのお金を払えば本当の希望の作品のために費やすこともできたのに、駄作で何日か何時間か、無為に過ごすことになってしまう。何千円か何万円か、無駄に費やした時間の価値は普通はもっと大きい。富裕層、超富裕層ともなれば時間により価値を置くから、余計に避けるべき要素だ。
話が逸れるが、今までに制作された映画はどれ位あるか。1年で言うと、米国や日本では500、600とか位らしい。インドでは年2000本も作られるといわれる。短編やアニメもあるし、のべ総数となるとわからないが、多め?に見積もって映画の歴史が始まって年間平均3000本の映画が新しく作られているとして、映画史を長めに見積もって100年とすると、合計30万本、そのうち日本でネットなども合わせて鑑賞できるものが10万とする。1作品2時間、均しても観れて1日1作品であろう。鑑賞可能人生30000日としても観られるのは30000作品、10万全部はとても無理だ。そのうち観たいものがどれ位かは人によるが、駄作や興味のないモノに時間を費やす暇が無いのは誰でも同じだ。しかも娯楽作品というのは映画以外も漫画とか小説とか演劇とか音楽とか、山ほどある。余計に観たくもないもの、読みたくもないものに時間を浪費している場合ではない。
だが、これも話が逸れるが、問題は「観たい作品」は何なのか?というのが結構難しい。なぜなら鑑賞するまでは本当に自分の観たいモノだったのかは判断できない。だから評判や口コミ、作者の実績等に頼ることになる。
話を戻して、また、無料や極端に廉価なものは、広告があったり、アプリを入れるのが必須だったりで、余計に時間がかかったり、管理に手間取る可能性がある。少々の金銭を倹約する代償としては小さくない。
そして、人間、対価を払ったものはより一層集中して鑑賞する。そのため文学作品にしても娯楽映画にしても美術館の絵画にしても、より有意義な時間となる可能性が高い。
あとこれは論旨から逸れるが、娯楽芸術作品に対して対価を払うというのは良い事だ。支持される作品が好興行成績をあげる事になるし、製作者への敬意になる。
という事で、凡人求職中投資家の俺は観たいものや読みたいものがあれば、すぐに購入する方針だ。問題は、最近はそれほど惹かれる作品が無い事だ。だがゲスい俺自身の方の問題もあるだろう。どうだろうか。