集中投資先の重要条件について考える。何の専門家でも無い、凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。
昨日の投稿に続いて、分散投資と集中投資について、集中投資先の重要条件を考える。
超富裕層を目指すための、分散投資と集中投資 (2) 生活防衛資産は分散投資、その他大部分は集中投資
分散投資と集中投資について考える
最後、分散や集中以外に注視事項があるという事で終わった。
「それはまた次回」という勿体つけた終わり方だったので本日は結論を先に書くと、その注視事項というのは「投資先の存続性」だ。引っ張った割には凡庸だが、まぁ聞いてくれ。
巷ではなんとか500とか、ナス100とか、世界全体とか、とにかく分散インデックス的な投資が大流行だ。なぜだろうか。これまでの成績が良いとか、ゼロになりにくいとか、お手軽に買えてコストも安いとか、理由はたくさんあるが、最も重要な理由の一つに、それらがそう簡単に無くならないというのがあるだろう。つまり将来も投資先として、おそらく同じ市場に同じティッカーで存続しているだろう公算が高い。
なぜこれが重要かというと、まず長期に渡り保有したままにできるので面倒が少ないし、突然現金化(売却)がやむ無しとなって税金を払う心配も少ない。複利の恩恵も受けやすい。最初から短期売買前提が目的なら別だが、そのような理由で普通の投資の場合は投資先が超長期に渡って存続する事はとても良い資産成長の効果があるからだ。
これらの有利点は分散ならではでは無く、当然集中投資にも当てはまる。
投資家なら誰でも、バフェットの会社の保有リストを見たことがあると思うが、多くがコ◯・◯ーラとかアメッ◯スとか、何十年も前から手堅い商売をして現在も成長を続けている優良企業だ。大昔に買い始めて、買い足したりして長く所有している。彼が超長期保有株を条件に投資先を探しているのは明白だ。著書やインタビューでもその旨を述べている。
凡人投資家、超富裕層を目指す俺も、超長期集中投資で高成長期待というのは合理的だと思うから、大長者にあやかる意味もあってその方針で投資している。ちなみに俺はバークシャーの株も持っている。集中投資も色々面倒はあるが、それを実績のある人に任せられるので俺には少なくとも超合理的だ。
とにかく、超長期成長企業は良い投資先なのは間違いない。しかし、誰にもどの企業がどれだけ存続して尚且成長するか、将来は分からない。そこで散々考えるわけだ。バフェットだって、あちこち色々な株を買っているが、同時に全部売却したりする銘柄もある。真意は分からないが、業績の見込みが悪いとか成長が望めないとかの当然の理由に加え、俺が想像するに、長期存続性にも陰りありとみて売却となることもあるのではないだろうか。要は彼のような猛者でも見込み違いが全然あるという事だ。10年20年くらい荒波を物ともせず屈強に成長を目指すような力強い会社じゃなければ、持っている意味は無いというわけだ。
そう考えると、時価総額や評価額が大きい会社というのはそれだけで良い条件かもしれない。なぜならそういう会社は他に買収されにくい。買収されやすいというのは企業の存続性が低いわけだから、時価総額が大きければ、企業買収という見方からすると存続性はそれなり高確率だ。
存続性については地域リスクも関連する。最近、大陸系の会社株が次々と米国の市場から締め出されている。本国では依然として存続しているが、米国に上場していたのに政治的な理由にしろ退場を命じられるというのは米国市場で投資している人達からは最早存続していない、或いは危なくて投資できない、と同様とも考えられる。
また、長期存続は成長性に関しても、それなりに関連性がある。なぜなら、長期間存続するという事は、商売が長期間成り立っているという事だ。良い事業を持っている可能性がある。また、持続するには人材も必要だ。何十年も続いているという事は少なくとも市場から退場せざるを得ない程には従業員に失望されていないという事だ。また、株式が上場されてから長ければ、その期間株主の厳しいチェックにも耐えてきたとも言える。もちろん長く営業していると大企業病になるとか挑戦がしにくいとか悪い面もあるが、少なくとも見るべきものがあるかもしれないとは言える。
という事で、俺の投資先は長く続きそうかを考える様にしているが、中々思ったとおりには行かず試行錯誤の連続だ。とにかく重要な条件だと思うが、どうだろうか。