ドル・コスト平均法について考える。何の専門家でも無い、凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。
投資方法の一つに、ドル・コスト平均法(以下、「ドルコスト」と省略)というのがある。本日は、それを題材とする。といっても他には無いここだけの極秘情報があるわけでは無い。ただの一凡人投資家の見方として参考程度に読んでくれ。
ドルコストは、株式などを定期的に定額購入していくというものだ。ちなみに不動産では応用しにくい。ここでも株式投資の優位性があった。
それはいいとして、凡人投資家(求職中)の俺の超長期成長株投資戦略には、果たして合っているだろうか。
結論からいうと、俺個人には合っていない。長期成長狙いでリスクを取ろうとする場合、ドルコストは適さなくなる。逆に言うと、低リスク投資資産には、大変有効だ。また、最初にまとまって投資資金は無いが、少しずつ毎月入ってくる給料を投資に充てる場合などにも大変有効だ。
ドルコストというのは、高値で買ってしまうリスクを、必ず下がるわけではないが、下げる可能性が高い。特に威力を発揮するのは、値は上下するが長期では緩やかに成長していく場合だ。単一銘柄でも長期的に上がるのなら良いのだろうが、緩やかな成長傾向がより確実なインデックスや銘柄の集合体に向いている。
例えば、アメリカだとなんとか30とか、うんたら500とか、代表的なインデックスは、毎日小刻みに上下しながら30年で10倍位になっている。30年で10倍だと複利計算で年8%、立派な成績だ。ナス◯ックだと少し動きが大きくて30年で30倍(!)位だ。ただしナスは20年前に大暴落があった。
(筆者注:以下の段落の計算は最初の投稿で、30年で10倍だから平均取得額を真ん中の5倍辺りで、最終評価額が積立額の2倍としたが、現実に即して書き直して幾つかの場合を計算した。)
もし、毎月5万円ずつ30年間(合計積立額1800万円)、ドルコストでこれらのインデックスを買ったとする。為替と複利を考えずおおよその模擬実験してみると、30年後の評価額は大体4倍(7000万円)から6倍(1億800万円)になっている。積立額と最終評価額は比例するから、30年で10億円目標だと積立も10倍の月50万になる。複利計算するとこれ以上になるし信託報酬もあるし証券講座の売買手数料もあるし為替もあるから、一概には言えないが参考程度の数字にはなるだろう。つまりざっくりいって、ここ30年やってたとして、良くて10倍くらいの投資成績だ。
インデックス/ドルコスト投資は、元本保全の信用性、管理の簡単さ、配当額が再投資できる利点を考えても、有効なのは間違いない。もし、この積み立ての余裕があって30年待てるなら、リスクも少なくてとても良い方針だろう。しかし当然、この先どうなるかは誰にもわからない。
だが、やはり人間は、資金を失う危険があると分かっていても、自己資金で生活に支障が出ない範囲の投資なら、もっとリスクをとりたくなるのではないだろうか。俺はそうだ。
何しろこの方針と期間だと相当な忍耐力が必要、若年だと投資以外の挑戦がやりにくいし、達成が30年先というのも考え様だが、俺は投資を始めたのが年いってからなので、長過ぎに感じる。何と言っても投資が好きだと、やはり注目する企業に集中投資したくなる。
また、俺は投資開始時は別に目標額とか無かったが、今では短期30億、長期100億とかあるために、ドルコストだとやはり少し見込み成長が穏やかすぎる。ただし、危険度は高い。この辺りの調整は各自の事情、目標、嗜好によるので一概には言えない。
という事で、俺個人の場合はごく一部の保全目的インデックス資産以外は、ドルコストでは無く、集中投資の方針だ。もちろん何回かに分ける程度はやるが、定額定期というのは極一部のみだ。人には勧められない投資法だ。君も自分の方針をよく考えるべきだ。どうだろうか。