投資家が考える格差問題:親ガチャからの分散投資

2021-09-22 投稿

格差

凡人投資家が考える格差問題として、親ガチャからの分散投資について考える。

何の専門家でも無い、凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。


今更だが、どうも「親ガチャ」という言葉が持て囃されて?いるようだ。本日はこれについて考える。

「親ガチャ」の定義については、間違えているかもしれないが、本稿では「人生(の成功)は努力では無く、運(遺伝子等)によって決まる」という事で、話を進める。身も蓋もない話ではあるが、学歴や収入などで、統計的に有意らしい。

「ガチャ」とは、何が出てくるか確証はないが、「カプセル」に入ったおもちゃ等の商品を決まった価格で買うための機械、またその「商品自体」の事を言う。欲しいモノ、良いモノ、またその逆で欲しくないモノ、何が出てくるかは「運」とされているから、「親」を選べない、「どの親に当たるかわからない」子供からの見方をこの、「(ほぼ)運だけの遊び」である「ガチャ」に見立てているらしい。間違っていたら申し訳ない。

陳腐な言い方だし、俺のようなケチな人間が言うのも何だが、強運を生かすには努力が必要だろうから、「だから努力は無駄だ」というのは短絡的にも思える。せっかく強運を持っているのに、全然努力せずにそれを生かせない人もいるだろう。「運が良い」というだけで生涯上手く渡ってゆくのは中々難解だ。逆に、失敗や挫折が思いもよらぬ成功に繋がることもある。

また、異論あるだろうが、それなりに「健康」で、また「現代の日本」の労働者の家庭で生まれていれば、全世界では相当運が良い方という見方もあるだろう。つまり相対的に環境が悪い他の国や地域がたくさん世界には存在する。そういう場所ではなく日本に生まれてきたわけだから、そこで既に幸運という考え方だ。しかし、人によっては日本なんかに生まれてきたくなかったと「不幸」に感じる人もいる。難しい。

さて、運とか遺伝子とか努力とか確率とか、専門家でもないし、この際その是非はどうでも良い。

俺の個人的意見かもしれないが、仮にその様な不公平があるとしても、ある分野では、形式的にでも一時的にだけでも、それをかなり打ち消す方法がある。

その分野とは投資だ。

一節によると、日本では「大学入試」は「ある程度は公平感がある(努力が報われやすい)」らしいが、それでも前述の通り、全体では高学歴が維持される傾向がある。つまり、高学歴の親を持つ子供は、高学歴になりやすい(らしい)。

そこで、投資成績ではどうか考えてみる。

この辺は統計があるのか知らんが、「親が裕福な子の投資先」と、「そうでは無い子の投資先」、選択に差が出るだろうか。逆に考えて、裕福家庭の子がより良い投資先を選べる根拠が何かあるだろうか。

裕福だと学があって、そうなると分析力が違って、それが統計的には良い投資先を選ぶことになるかもしれない。でもわからない。投資資金に差があるかもしれないが、少なくともガチャ勝者の買うアップル株と、そうでない人達の買うアップル株に差はない。他に比べて勝ち目があるのかもしれない。

市場全体を買うインデックスはどうか?

もちろん例外もあるが、裕福な家族とか、高学歴とか、高収入とかの確率が高い責任者が運用する多くの投資ファンドが、何とか30とか、ナス100とか、500とか、運が関係ないコンピュータ計算値に負けている。つまりインデックス投資は強運者に対抗できるかもしれない。というより、強運者の多くもインデックス投資しているから、同じだ。つまり限られた範囲だが、公平だ。

運が無いと感じたら、今日から少しずつでも世界的に有名なインデックスに投資すれば、投資成績の格差は少なくとも、大きく縮まるだろう。どうだろうか。

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