地震からリスク管理について考える。
何の専門家でも無い、凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。
首都圏で大きな地震があった。君のところは大丈夫だっただろうか。分かりきっていることだが、日本というのはどこに行っても、どこに住んでいても、地震から逃れるのは難しい。それに関連して、「地震の危険」について俺の考えを書く。
例えば屋内で家具が倒れるとか、近所で大規模火災が起きるとか、地下鉄移動中で地上にすぐ出られないとか、超高層建物にいてすごく揺れたりとか、誰でも生きた心地はしない。だが、火災が起きそうな木造建築が多い地域には金輪際行かないとか、もう2度と地下鉄を使用しないとか、絶対に高層建築物には近寄らないとかには(殆どの人は)ならない。なぜならそのような危険は無数にあり、全てを避けるのは非現実的だ。危険を避けるなら交通事故とか喫煙の方がより効果がありそうだ。
また、仮に全てのリスクを可能な限り低減化出来たとしても、よく知られる危険地帯に居住するとか、極端な場合を除いた「普通の生活」に比べてそれほど差はつかない(と思う)。普通の生活が安全というより、居住地を注意深く選んで住宅に工夫を施しても、そうは安全にはなりにくいという推定だ。
まぁ、家具を固定する位なら現実的だし、それ程手間を掛けず出来そうだし、そもそも家具は実際に危険そうだから、やるかもしれない。でも面倒だからやらないかもしれない。引っ越すたびにやるのは骨が折れる。
また、地下鉄を避けるくらいであれば、場合によってはそれ程困難は無いが、大都市公共交通機関で移動が多ければ、難儀するかもしれない。3大都市圏であれば地上運行のJRだけで生活できそうだが、高架もそこら中にあるし一部は地下に施設があるし、完全に避けるのは当然難しい。また長距離特急は地下を走ることも多いので、地下鉄だけが「地中で動けなくなる」ような危険があるわけでは無い。これは自動車隧道でも同様だ。
依然として高層建築への出入りを完全に避けるのは事実上は困難だが、利用者は特に腹を括って緊張して高層ビルを利用するわけではない。ところで高層ビルは「揺れている最中」は確かにすぐに逃げられないし上の方は揺れが大きいしとても不安だが、特に最近の高層建築物では色々なところで安全性が述べられているから、それを信用してこれに関しては心配しなくても良いという考え方もある。確かに先の大震災でも高層は被害が少なかった。
家具も地下鉄も高層も、要は多くの人は危険度と確率を大体で判断し、それと地震対応の面倒さ(家具の固定、地下鉄除外、高層利用しない等)を比較して合理的に判断している。もちろん被害の大きさと発生確率の判断で誤る可能性もあるが、逐次修正可能だ。つまりリスク対応、危機管理を何となくでもやっている。
特に日本人は地震の経験が多いから、それなりに自身で地震危機管理しているだろう。だから誰が見ても危険があるような環境や状況でなければ、それ以外は気にしないのが良い。これが俺の意見だ。皆忙しいから、他にもっと身の回りや仕事関係で喫緊の課題があるだろうから、そのため労力を災害の心配で削ぐのは非合理的だ。
ところで、最近の感染症では危機管理としては国民の間に非合理的対応が見られる(と思う)。これは主に煽っているメディアと、それに何らかの理由で加担する出演意見者の重い責任だと思うが、彼らも商売があるので非難してもしょうがない。世間が騒いだほうが儲かる人達はいると思うので、そういう方々にとっては扇動は合理的だ。俺は扇動に惑わされないように気をつけたい。どうだろうか。