株式資産管理について考える。
何の専門家でも無い、凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。
突然だが、(株式)超富裕層の資産管理はどのようなものであろうか。
というのも、「富裕層は資産が多いから大変」という意見を読んで、果たして本当にそうなのか疑問に思ったからだ。資産が多いと何が大変なのか?まぁ普通に考えて、資産の維持管理が大変と推定されているようだ。額が多いから、安心できないというのもあるかもしれない。
だが「富裕層は資産が多いから大変」というのは必ずしも正しくないはずだ。根拠は、桁違いの超富裕層というのは株式で資産を持っている人も多いが、株式というのは1株だろうが100万株だろうがその銘柄自体の手間が100万倍になるわけでは無い。考えようによってはどちらもそれほど変わらない。不動産で10000物件持っていれば1物件より1万倍大変だが、富裕層がそんなに手間がかかることをするとは思えない。なぜなら金持ちほど時間を大切にするからだ。仕方なく物件を多く持っていたとしても、自分で管理せず人に任せるだろう。「資産が多くて大変」というのは的を得た指摘とは思えない。
俺の勝手な思い込みかも知れないが、特に「株式のみ」の資産管理でほとんど手間がかからないし大変ではないと思われる。もちろん、管理に労力を割く人もいる。しかしそれは資産が多いからでなくて、他の理由だろう。
俺達夫婦は現金もあるが、資産の殆どは株式資産だ。
「資産管理」の定義は難しいが、株式で持っている場合は株価のチェックとか、4半期毎業績の確認とか、株主総会とか、時間や手間がそんなに必要だろうか。そもそもそれら作業は必須ではない。投資先企業が多すぎると大変かもしれないが、銘柄数を絞る事によって、自分の管理能力内に制御可能だ。
集中投資でも額が大きければ大変かもしれないが、毎日管理したところで投資先の業績が良くなるわけではない。そもそも業績が元々良ければ何もしなくて良い。いつ買い足そうか考えるくらいだ。逆に、もし業績悪化した時の資産維持のため、「売却のための管理」が必要かもしれないが、俺のような素人には、そんな「管理を駆使して、上手く売り抜け続けるための管理」は神業だ。無理だしそうじゃなくても面倒でやりたくない。ダメと思った時は諦めて、損失を覚悟して全部売る。株式投資家の宿命だ。
大体、資産家・富裕層だったとしても、所詮は「個人投資家レベル」で、仮にハタから見ると結構たくさん株を持っていたとして、それで一体何を管理するというのだろう。みんな会社を信用して買うわけだから、一旦買ったら基本放置じゃないだろうか。大昔は紙の株券だったから、物理的な管理があったかもしれないが、もはやそのような心配もない。電子的だと証券を預託している先の心配があるにはあるが、それさえも管理のしようがない。
つまり大株主でもなければ、基本、「株式資産管理」は大勢に影響が無い。企業の業績の心配は経営陣や従業員に任せれば良い。もっといえば他の熱心な株主にも任せれば良い。自分から見れば、懸命に管理しても下がるときは下がって、上がるときは上がる。
大体、良い期待がある故の株式買いのはずなのに、悪い方の心配で毎日管理作業に追われるなら、最初から買わないほうがいいだろう。逆に考えると、管理と言うなら、そのような購入後の作業より、投資前の調査が重要だ。時間と労力を投入するなら、投資後より投資前だ。やりすぎると時期を逸するかもしれないが、その心配がない限り、事前調査・事前分析というのはやり過ぎはない。どうだろうか。