大企業優遇について考える。
凡人 (求職中) の素人視点なので疑って読んでくれ。
唐突だが、ネットでも、メディアでも、どこでも「大企業優遇」の批判は多い。そんなに恨みがあるのかというくらい、税制で有利とか、下請けを酷使するとか、既得権益などで苦労せずに儲けているなど、大企業というのは様々な視点から攻撃される宿命にある。
そして、そうなるのは必然だ。なぜなら、大企業の直接の利害関係者(経営者と従業員、その親族、あるいは株主や系列会社関係者など)は、日本国民全体からすると圧倒的少数派だからだ。それに加え、相対的に好待遇、税制優遇という印象のせいもある。実態は大企業内でも格差が激しいと思うし逆に中小でも待遇が良い会社はたくさんある。だが全体で見ると、資本金、従業員、売上、等々、規模が大きい会社の方が給与の平均値などは高いから、実際その見方はある意味正しい。
一体、本当に「従業員は高待遇されて、会社は税制優遇されている」なのか、本日は、その真偽はどうでも良い。仮に、それなりに真実だとする。
今後、大企業への税制がどうなるか誰にも分からない。だが、もしその「大企業優遇」(税制等、制度を上手く利用した合法的な経済活動)が継続されるならば、俺のような凡人投資家も含めた、大企業関係者以外にとって何が合理的だろうか。
ひとつは、当の大企業をケシカランと批判し続けることだ。民主的に制度を良くしようと活動するのは尊い。制度をうまく使われてしまうならば、使うなと理不尽な攻撃をするよりも制度自体の改善を目指すのは至極真っ当な市民活動だ。大変結構だ。
また、政治権力と実業界の実態は腐敗していると断定し、絶望して勝手にしろと無関心を装い、もっと自身の興味ある活動に注力するのも、悪くないかもしれない。上記のような運動活動というのは実を結ぶのは稀であり、もし実現するにしても長い時間がかかる。そのような先の見えにくい活動に注力するより、自分がやって楽しい事に時間を使った方が生産的かもしれない。それなりに好ましい。
だが、ケシカラン活動に注力したくないし、無関心で趣味に没頭ばかりも飽きた、という第3の勢力?にも、良い?対応策があるかもしれない。
それは当の大企業への投資だ。つまり「私もこの際一枚かもう」という考え方だ。
だって、俺は本当か知らないが、噂では(特に税制などで)優遇されているんだろう?合法的に優遇されるなら、間接的でもその恩恵を被りたいと思うのは自然だ。
企業が節税などで「合法的」に上手く立ち回って、その結果利益の上積みがあるならば、それは株主には朗報だ。もしかしたら、増配原資になるかもしれない。つまり優遇で大企業が得た金が株主に回って来ることになる。だが、株を持っていないと、それに与る事はできない。だから、投資を考えるのもアリだ。
そしてこれは大企業優遇かもしれないが、特段、富裕層、資産家、金持ち、等の優遇ではない。なぜなら、資産家でもそれ以外でも、時価でその株式を購入できるからだ。
何なら、ケシカラン活動しつつ、株を買ったらどうか。正義も建前上貫けるし、優遇にも乗る事ができるじゃないか。人生長いから、時にはこのように上手く立ち回るのも必要じゃないか。
ちなみに俺は実際どうするか?素人視点だが、お叱りを受けるかもしれないが、日本では大企業がそれ程優遇されているとはとても思えない。だから少なくともそれを以て、日本の大企業に直接投資するというのは、現在は考えていない。だが、他の理由では投資対象になるかもしれない。政府に優遇されずとも優良企業は日本にたくさんある。どうだろうか。