往来相場について考える

2021-11-09 投稿

投資

レンジ相場(以下「往来相場」と略)について考える。

凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。


唐突だが、ネットには金儲け情報が氾濫している。シンプルな推奨銘柄から、高度な処理や知識を要するようなものまで、役に立つ情報かは別としてお金儲けというのは一番耳目を集めるお題目だ。

当然、何にしても儲けるにはそれなりの危険度があるが、眉唾系?儲け話の中で最近気のせいかよく見るのが、「往来相場」にたくさんの「買い」とそれぞれに対応した少しだけ利益を乗せた「売り」を設定し、それらを繰り返し自動売買する仕組みだ。外貨取引が主で、売り買い設定を「トラップ」、繰り返し自動売買を「リピート」と呼ぶらしい。

どのような仕組みかは各自興味があれば調べてほしいが、俺の理解では、少しずつ下がっている時は小刻みに買いまして、また上がり始めたら小刻みに売って、全体として小刻みに儲けを積み上げていく、みたいな印象だ。間違えているかもしれない。

「往来相場」が多い投資対象でも継続的に利益が出る可能性があるということで、特に不労所得の一収入源としてやる人が多いようだ。俺がちゃんと理解していないかもしれないが、急落時はロスカットの心配もあるし、中々大儲けしにくそうだし、手間がかかりそうだし、「往来相場」以外の場面、たとえば上昇を続けているとか、その反対にしばらく下がり続けているとか、での対応も難しそうだ。とにかく総じてそんなにウマい金儲けとは思えない。まぁ要は長短あるわけだ。他の投資と同様だ。もちろん上手く売り買い出来れば何だって良い結果になる可能性はある。トラップ・リピートも同様だ。

上記「眉唾系」と少し否定的な印象なのは、それを奨めている記事が結構あるのだが、それらが大体そういうサービスを提供している金融系会社へ口座開設を促すような仕組みになっているからだ。そこまであからさまでなくても、大体は少なくとも広告は出ている。つまり直接間接のヒモ付きだから、信用度はどうしても落ちる。

ちなみに、自己資金で投資、すなわち暴落に耐久力がある投資家になったつもりで考えてみると、ロスカットの仕組みは非常に非合理的だ。もちろん少ない元手から大きく利益を目指せるような場面もありうるが、損切りを自分で判断できないし、資金に余裕があれば暴落は優れた投資機会に鳴り得るのに、勝手に売られてしまってそれを逃すことになる。借金を元にした投資は特に素人には危険度が高い。借金返済の圧力が注意散漫に繋がってしまう。

さて、俺は通貨への直接投資はしないし、この投資法の是非はこの際どうでも良い。

株式市場において、「往来相場」はそれ程悪い状態だろうか。

当然各銘柄によるが、多くの投資家は成長しそうな企業を常に探している。なぜ成長しそうかが大切かというと、理由はたくさんあるが、要は成長(売上が伸びたり、利益が上昇したり)すると、それが会社内で再投資されて、また成長につながって、これを繰り返し、株価の上昇につながるからだ。

だからもし、目にかなった会社の株がしばらく小刻みに上下しているのであれば、投資、追加投資、の良い機会に成り得る。つまり投資を検討する材料になる。もし市場全体が往来相場であれば、個別の問題である可能性が減るので、より期待が持てる。それ自体に当然なんの保証もないけれども、少なくとも考えるための情報の1つになるだろう。

人間の心理として、下がり傾向だと疑心暗鬼になるし、上がっていると割高感も出る。「往来相場」もそれなりの慎重さが必要だが、考えようで「落ち着いた相場は投資に踏み出しやすい良い期間」とも言えるだろう。どうだろうか。

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