凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
今更だが、「転売屋(転売ヤー)」という人達がいる。
あらゆる商売は物資や情報等の転売的な要素があるから、違法なものは問題外として、その他を良い転売と悪い転売で分けるのはなかなか難しい。だが、マスクを本当に必要とする人たちとか、限定グッズを心から欲しがっている、「真?の需要者」の足元を見るような商売は経済成長にとって良くないと思いたい。だから勝手な考えだが、区別できれば厳しく規制して欲しい。
ところで、転売屋のキモは何か。
ネットを多くが使いこなす時代以前は、「既に需要がある」にも関わらず、「見つかりにくい」モノを探し出す様な生業の面が強かったかもしれないが、何でもネットに出てくる現代は所有者から買い手に直接届きやすいのでそのような商売は早晩無くなる。精々距離や言語が壁になる市場間の需要を利用する程度だが、ネットがスミズミまで行き渡るのは時間の問題だから同じ運命だ。
「既に需要があるモノを探し出す」以外にも、転売業は色々やり方があるだろうが、とにかく「需要」のできるだけ正確な「予測」が必要なのは間違いない。
どんなに短期間でも、先んじれば、利益を生む可能性がある。これは株でも不動産でも何でも投資では同様だ。需要予測自体は真っ当な経済活動、良い商売に繋がる可能性を秘めている。というか需要予測は商売そのものだから転売業だけの専門では無い。「悪い」転売屋の人たちは、もし需要の先読みで利益を上げているとすれば、その能力の使い方を間違っているとも言える。
さて、需要予測に価値があるのは誰でも分かっているが、問題?はどうやって予測するかだ。それが分かれば苦労はない。俺には当然需要の予測方法など分かるわけがない。「悪い」転売屋達がどうやっているのかももちろんわからない。
だが、非常に効率よくやっていると思われる会社がある事はよく知られている。
それは、当たり前だが、いわゆる巨大IT会社だ。我々の需要は巨大IT各社に把握されいる。善悪は別として、今後もこのような傾向が強まるのが宿命だ。
例えば検索を牛耳っていれば、「検索される」≒「需要がある」と考えられるから、需要もわかる。あるいはスマホを牛耳っていればユーザーが何をやっているかある程度は把握できるから、需要が予測できそうだ。オンラインショップなどは需要の為の物だ。PCのOSやオフィスソフトも同様に何かわかりそうだ。SNSも要は「需要調査装置」だ。とにかくネットで無料で便利なものは全て需要調査装置だ。その証拠にそういうのには例外なく広告が出る。つまり巨大IT会社は表向きの各事業に加え、「需要予測」という金のなる木を持っている。
こういう事を考えると必ず巨大ITの悪巧みとして捉える考え方がどうしても浮かんできてしまう。実際、把握されるのを避けるためにネットスマホを使わないで生活しようと試みる人たちが常に存在する。彼らの試みが露見するのは自身のレポートがネットに上げられて検索されるからで、ネットを上手くしているから「本末転倒」とも言える。そもそも、悪事を暴くにしても訴えるのは結局ネットを通してからであって、筋を通してそのような啓蒙活動をするのは大変難しいだろう。やれたとしても広まらないだろう。
巨大IT各社に需要を把握されるのは確かに良い気持ちはしないが、善悪は別としてこのような世の中の大勢というのは個人で逆らうのは多くの場合合理的とは言えない。ではどうすれば良いか?どうしても抗うならば人知れず無人島で自給自足で暮らすのも良いが、世の動きに自分も乗ってある意味「清濁両飲」でゆく覚悟ならば、将来有望な投資先の1つと見なすのが合理的だと思うが、どうだろうか。