一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
既知の通り金曜日は多くの米国株が下がった。
その中でも、いわゆる「成長有力株」と言われている会社も軒並み下落した。全体が下がっているからそこだけの問題とは思わないが、今日はそれを題材とする。
個別でどこかは論旨に関係ないのでどうでも良いが、例えば俺はセキュリティ関連に関心があるから「CRWD」とか「DOCU」だ。特に「DOCU」は4割も下がった。決算が悪かったらしい。今後どうなるかは誰にも分からない。
特に「DOCU」はあまりに下がったので俺も少しネットの関連ニュース等を見たが、そこで改めて感じたのは全体としての米国株、米国株式市場、そして米国の投資情報系会社の優秀さだ。
まず、建前かも知れないし、米国ならではとも言えないが、少なくとも建前上分かる範囲では、どんなに悪い発表でも即座に情報が公開され、権力者とか貧困層とかに情報アクセスへの差別は無い。事前に漏れることもあるだろうが、それもニュースとなってネットに流れるので、一応平等だ。日本や欧米も情報公開されているが、米国が進んでいるのはあまり異論無いだろう。そして、金融系情報各社の各サイトも見やすくてよくできている。
蛇足であるが、著名投資家とか、巨額資金を動かすファンドマネージャーとか、もし事前に不正に情報を得たりして、それが露見したら、名声は地に落ちて大きな影響が出ると思われる。もしかしたらその後は金融界隈から相手にされなくなるかもしれない。危なくて投資資金も引き上げられるかもしれない。酷い犯罪行為が認定されれば刑務所行きとなってしまう。一方インサイダーで捕まってもその後何となくその世界に残って講演したり相変わらず投資活動をしている人がいる日本とはやはり何かが違う。
話を戻して、また、発表後、経営責任者や少なくともその直下の経営陣の誰かが必ずメディアに出てきて、質問攻めにされる。決算発表直後の形式的な「電話会議」みたいなのに加え、経済系ネット番組みたいなのに出ずっぱりになる。そこで様々な人達から質問され、それに答える。今回のような場合は特にだ。そしてそこで少しでも変な回答(例えば何かを隠すとか、誤魔化そうとするとか、お茶を濁そうとするとか)をしたら多分問題視されて却って損害が大きくなるだろう。そしてそれらもまたネットで世界中の人達が視聴可能だ。話が逸れるが、俺の主観では質問内容も日本の記者よりも質が高い。何が原因だったのか、今後どのように立て直すか、のみを深く掘り下げる。
そして、米国の国力への信頼度、成長の期待を根底に持つことができる。何をやっていても国内の競争は激しいかもしれないが、事業の大体の方向が正しければ、CRWDやDOCUやその他有力な米国成長期待会社の国内需要の心配は少なくとも相対的には少ないと思われる(もちろんその保証はないけれども)。
業績というは結局「経営者」と「従業員」次第、個別の会社それぞれがどうなるかは上記の通り誰にも分からない。だが、まとめて米国全体で考えて、例えば「セキュリティ関連事業」は、ネット上の色々な考察からしても、どう考えても成長分野だろう。セキュリティの重要性がが今後「低まっていく」等という予想は読んだことがない。そして、米国内で競争に勝てば、普通は海外でも競争力がある。業界標準となって強みを国際市場でも発揮できる可能性もある。
という事で、かなりこじつけ気味であるが、投資家にとっての米国株の優秀さを改めて確認した日だった。どうだろうか。