本日の値動きについて考える。
本日、相場は(大きく)上昇に転じた。全体が上がった。
我が家も「昨日」と比較しても、資産額が大幅プラスとなった。米国株、特にビックテック各社の底力が出た。
だが、よく考えればその前に随分?下がっているし、そもそもこのような「超短期の上下」で一喜一憂すべきではない。数ヶ月の連続上下も大したことはない(と構えられるようになりたい)。この程度の上下は投資家、資産家では日常茶飯事なはずだ。一日とんでもない額が下がることも普通だ。だから誤解を恐れずに言えばどうでもいい。
なぜなら、いくら上がっても、今日明日に売却するわけでは無いからだ。他に資金需要が発生しない限り、少なくとも近い将来、短中期的には、売却は無い。
ではいつ売るのか?
それは永遠の問題だ。俺が逆に知りたい。永遠に売らないのかもしれない。実際そうなれば、それが一番成功している投資である可能性が高い(あるいは、逆に最悪の場合として「株価が下がりすぎて売るに売れず、長期間塩漬け状態」である可能性も考えられる)。
そもそも、いつ買っていつ売る(べき)か等という問いは愚かであり、絶好の時機を常に捉えられる手法などは存在しない。少なくとも俺の知る限りは無い。賢人達も、俺の調べた限りでは、そのような神業のような知恵は流石に無いようだ。彼らは大儲けするときは、謙虚な時期を選んでも大儲けしていると思う。
とにかく、真に株価を気にする?のは売却の時、最終的にいくらの現金が残るかだ。売る前にいくら時価が上がっても、それ程恩恵はない。そして死ぬまで売らないかもしれない。所詮は「今売ったら」という仮の話、参考程度だ。
時価は増えた方がもちろん良いというのも自然な考えだが、もし投資先に信用があって、例え大幅上昇が続いているとしても、その瞬間で「自分の評価額」よりも「時価」が大幅に低い場合、資金の余裕があればだが、追加投資の機会と考えられる。
時価が低い、つまり市場評価が悪く見える時に「ブレずにこれを実行する」のは、人間心理では中々難しい(コンピューターなら簡単にやる)。特に、専門家でもない俺のようなド素人投資家が、現在の状態を維持するだけでなく、余裕があれば自分の基準より低いから買い増すというのは、自分に信用がないだけに中々決断が難しい。
つまり、上記「売らないのなら、今いくら上がって(利益が出せても)も恩恵は無い」というのは、見かけ以上に安易な判断である(上がっているから落ち着いていられる)が、真に判断力を問われる?のは、「今売ると損する場合」や、「今売っても損はしないが、時価が自分の評価額よりも低いので、買い増す機会になりうる」という、相対的に「弱気」な相場の場合である。
だが、逆?に考えると、限られた数銘柄に集中投資しておりその他には手を広げない方針の場合(一応俺はその方針)、そのような相場は「限られた数銘柄」内で投資効率を上昇させる「限られた機会」とも言える。平たく言うと「儲けるタネ?を仕込む絶好の時」の可能性がある。
という事は、相場というのは、程度の差があるが、弱気になったり強気になったりがいつかあるから、上記のような「機会」に備えるのは、より大きく投資成績を上げようと思えば、合理的と言えなくもない。
で、備えるというのは、要はいつでも投入できる資金を持つことだから、今日のような「上昇」が傾向として続くようであれば、売るのでもなく、買うのでもなく、ただひたすらに現金を積み上げるべき時期だと言うことになる。どうだろうか。