一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
今更だが、駅伝は青山学院が優勝した。
俺の気のせいかもしれないが、これだけ優勝が1校に、短期間に、集中すると、青学の強さが不思議だ。監督の戦略なのか、留学生も居ないし、毎年全国の高校生から超有望ランナーを強引に集めているわけではなさそうなのに結局、毎年強い。負けた年も惨敗という訳でなく、そこそこ良い順位を維持する。もちろん勝敗は時の運、優勝を逃す年もあるが、それでも下位で燻ることもなく結果を出している。
今後しばらくは、最早、誰が走者であろうと、なんとなく強そうな印象(で、実際に強い)が付き続け、毎年優勝候補であり続けるような気がする。少なくとも他校から、そして視聴者からも警戒、期待される。
同様な印象が、例えばサッカーや野球等の「スポーツ強豪伝統校」としてある。尤も有力校では全国から有望選手を集める「強引な強化」傾向が強いが、それでも全国大会に出てくれば、何となく毎年注視されるし、それなりの結果を出す。
実際の統計は別にして、このような「何となく強そうな」チームの印象は、競争相手に有形無形の圧力が掛かるので、勝負を競うという意味では、印象を強める努力は合理的だ。逆に新設校が即座にそのような伝統を纏うのは時間がかかる。
スポーツを例に挙げたが、当然、企業でも「印象価値」がある。
好印象会社が新製品を出すとなると、問答無用で注目される。毎年繰り広げられるスマホ騒ぎを考えてくれ。「伝統校の強さ」と同じ根拠薄弱(発表前では何もわからない)な期待で報道される。また、同様な商品を比較となると、好印象会社の製品が選ばれ易いし、好印象だと、商品・製品が長期間支持され易い。一度「定番」となると規模の優位が働き、余計に売れやすい。後発や競争相手も脱落しやすくなり、より安定する。
従って、印象が良い程、好業績となりやすく、故に株価も上がりやすく、必然投資家に好まれる。
では、好印象会社が多い国や地域はどこか?
それはどうみても米国だろう。
では、なぜ米国に多いのか。
それは、企業価値、好印象形成の重視が経営に反映されているからだ。平たく言うと、ブランドイメージを高めるために努力している。
話が逸れるが、昨今大陸の共産国が経済的にも存在感を増している。しかし「好印象企業」競争では、民主化の度合い、少数民族への圧政、独裁政治の影響等、不利な点が多い。これらは殆ど事実に基づいていると推測するが、極端に言うと「印象」重視だから、事実かどうか以前に勝負が決まってしまう。
さて、翻って祖国日本はどうか。
例えば冒頭のスポーツを例にしても、国内では大阪桐蔭の野球チームとか、清水東のサッカー部とか、日本国内の試合では「伝統力」が働く。しかし大阪桐蔭が世界高校野球大会で米国やキューバに遠征して現地の高校と試合となるとどうか。魔力は働かず、実力勝負となる。サッカーではもしかしたら、逆に「伝統負け」するかもしれない。
会社で言うと、日本国内で好印象を長期間維持している会社は多くある。だがその印象が国内だけで通用している会社が多い。「工業製品」「農産物」「生活用品」、多くの「優良」商品製品で見られると思う。日々愛用している日本製を考えれば、海外では知られていないモノが多い。
日本ブランドで有名なのもあるが、何十年も前から国際企業としての「伝統」「品質」「名声」を維持しているのが殆ど、企業価値戦略を上手に行っている会社は、特に新興企業では、思い当たらない。どうだろうか。