凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。
俺の気のせいかもしれないが、最近、「レバ何とか」という、いわゆるレバETFについての投稿をよく読む気がするので、本日はこれを題材とする。
はじめに 〜 レバETFって何?
まず、正直に言うが最近までレバETFの事をよく知らなかった。当然買ったことも無い。これを書くのに少し調べたが、未だによくわかっていない。それを踏まえての投稿として読んでくれ。
レバETFも当然長短あり、その成否、是非、異論反論様々あるだろう。究極各自が自分の考えでやる事で俺はそれに関知しないし、勧めもしないし否定もしない。しかし、俺の自分の投資方針の結論を先に書くと、今後もレバETFに投資する事は無いだろう。以下俺が誤解している点もあるかもしれないが、理由を説明する。
経費率
まず、細かい点だが、経費率が高い。高い低いは主観的でどこに線を引くかは人によるが、歴史と実績のヴァンガードの主要ETFが大体0.03%~0.08%なので、俺は0.1%を基準(それ以下なら良し)としている。
話が少し逸れるが、最低生活防衛資金として、我が家は少しだけETF(現時点で主にVTIとVXUS)を保有しているが、VT(経費0.08%)ではなくVTI(同0.03%)とVXUS(同0.08%)で分けて持っている理由は単に経費率の節約だ。本当は面倒だから「VT」1つが良い。
話を戻して、0.1%くらい何だと思うかもしれないが、10000㌦ごとに経費年10㌦だ。まだ安いと思うかもしれない。でも100万㌦もっていたらその100倍、年1000㌦だ。金持ちはまたその何倍何十倍も所有するかもしれない。バカにならない。
レバETFの経費は色々だがこれを書いている時点で例えばTQQQが0.95%だ。つまり、100万㌦所有で年9500㌦の経費だ。非常に高くつく。
面倒な管理
レバETFはその性質上、少なくともある程度の上昇傾向でないと、下げの局面ばかりか、往来相場でも損失が出てしまう。
例として「20%落ちてすぐに25%上がった」とする。少し極端な往来相場だが、充分に有り得る。
レバ無しは ( 1 − 0.2 ) × ( 1 + 0.25 ) = 1 で損得無い。
レバ2倍だと ( 1 − 0.2 × 2 ) × ( 1 + 0.25 × 2 ) = 0.6 × 1.5 = 0.9 で、計算上10%下がる。3倍、4倍レバだともっと損失が大きくなる。
もちろん、その分上昇局面では何倍も利益を出せる可能性があるので表裏一体だが、高い経費もあるし、往来相場で維持しているだけで時価が下がる心配がある。結果、ある程度の上昇が維持されるか、短期で売買を繰り返す必要がありそうで、管理が面倒だ。
つまり、レバETFというのは、上昇局面で短期間に大きく資金を投入して大きいリターンを狙うのに適しているが、長期間の投資に適しているとはいえない。
結構簡単に資産を失う可能性がある
例えばレバ3倍で、35%暴落したらどうなるのか。
35% × 3 = 105% で100%を超えて、俺の理解だと、間違っているかもしれないが、これはポジションが無くなってレバETFがゼロになる。
そのあと10倍に暴騰しても元がゼロだから意味がない。とても集中投資はできない。従って仮に買うとしても資産のごく一部になるが、それでも管理が増えるし、そんな事するんだったら保有株を買い増しても大して変わりなさそうだ。
ハイリスクを許容しながらハイリスクを否定している
例えば前述のTQQQだが、これはQQQにレバをかける。知っての通りQQQというのはNASDAQの100社に分散投資するETFで、NASDAQの中でリスクを軽減している。一方、3倍のレバをかけて高リスクを取っている。
つまり片方でリスク軽減もう一方でハイリスクを許容している。投資方針としては一貫していない。リスクを取る/安全を取る、どちらかハッキリした方針でないと、投資判断にブレが出て、失敗に繋がる可能性が高くなる。
まとめ
色々否定的なことを書いたが、もちろん、優れた点もある。他のすべての合法的な投資と同様に、使い方によっては良い投資法になりうる。
前述の通り、短期間で大きく儲けようとする場合は選択肢の一つだ。また、レバを利かすため資金が少ない場合には候補に入るかもしれない。だが、高い危険を受け入れられる場合に限る。平たく言うとハイリスクハイリターンの部類だろう。
俺の場合は、経費、面倒、方針のブレ、を問題とし、自分の結論としては投資を避ける。どうだろうか。