テレビの大谷特集から考える、投資先としての米国の一面

2022-01-06 投稿

米国

放映されたの大谷翔平(以下、「大谷」と略)特集から米国について考える。

一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。


突然だが、某放送協会で大谷の番組があったので、観た。

番組の趣旨は大谷の偉大さについてであったが、それはみんな分かっているから、他の面からあの番組を考える。

まず、改めて思い知らされるのは多様性だ。大谷の周辺の人が取材に答えていたが、選手もスタッフも、いわゆる白人系以外も多い。米国内では依然として差別問題が深刻であるが、同時に米国が多様性を積極的に受け入れている面がある事もよく分かる。MLBでは当然外国人選手枠は無い。逆に日本のどの球団を2時間番組で特集しても、日本人以外だと所属外国人選手だけで、他はまず出て来ない。

旧態依然としているMLBでもこの多様性であれば、投資先の会社を含めた、社会全体でも多様性が進んでいると容易に想像できる。

入り口が多様という事は、多数でもあるという事だ。必然競争が激しくなる一方、全体の成功の度合いも大きいと考えられる。大谷もその一例だ。大谷は日本での人気を計算し、球団も最初お客様扱いもあったのかも知れないが、グラウンドに出れば敵チームも含めそれは関係なく、だからNPBとは比べ物にならない競争をMLB内で勝ち抜いたと想像する。そして大成功した。競争の激しさと当時に、大谷の凄さを改めて思い知らされる。


また、二刀流というのは、MLBでも前例があるとは言え、本格的なのは約80年前とかで、米国でも伝統からの、あるいは合理性からの反論もあった。球団も事業で考えるからお金を掛けた選手にケガされても困る。

それに抗って成功させた原動力は何か?

日本の実績とか、本人の才能とか、型に嵌まらない考え、とか色々あるだろうが、俺が思うに最重要なのは本人のやる気だ。俺の勝手な考えでは、米国では当の本人のやる気が非常に尊重され、「なだめすかす」よりも少なくともしばらくはやらせてみよう(よってダメな時も本人責任も重大)という風潮がある。邪魔せずに必要な補助はしながら、とりあえず自由にやらせてみるという考えが根底だ。いくら突拍子もないとか、夢のような目標とか、リスクが非常に高いやり方とか、とにかく一見無理がありそうであっても、まず先立つのはやる気だ。

本人がやると言っている、本人ができると言っているんだから、やらせるのだ。本気度を解らせて、そして結果を出す大谷がまず凄いが、受け入れて、高リスク覚悟でやらせる方も中々だと思わないか?そして、もし、最多勝と本塁打王同時とか、ワールドシリーズで終盤逆転本塁打を打った後の最終回に救援登板でチャンピオン決定とか、とんでもないことをやり遂げたら、MLBだけでなく、キングジェームスとかメッシとかを凌ぐ、米国と世界のスーパーヒーローになるかもしれない。


そして、上記に関連して、これも想像だが、米国の「契約」重視思想だ。大谷の契約内容は詳しく知らないが、おそらく二刀流を球団もサポートする文言がある。途中でダメかもと球団やコーチが感じても、契約があって、ある程度までは黙認する。大成功して最早これは問題ではないが、結果が出ない間も契約は遂行という意思は変わらない。米国では当然契約が最優先される。

という事で、自由競争、やる気の尊重、契約社会、という米国らしい一面がよくわかる番組であった。多少こじつけ気味ではあるが、これを投資で考えると、それぞれ問題もあるし長短だが、総じて自由競争が激しくて、従業員のやる気が重要視され、事業や業務も契約に基づくというのは、投資先としては良さが悪さを大きく上回るのではないだろうか。

管理人

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