超々富裕層の株式大量保有について考える。
凡人 (求職中) の素人視点なので、また、筆者はテスラ株を所有しているので、それも考慮して、疑って読んでくれ。
今更だが、超々富裕層、テスラ・モーターズのイーロン・マスク氏の「Twitter(ツイッター)社」株の大量保有が判明し、話題となっている。明らかにこの影響で、「Twitter(ツイッター)社」株が大幅に上昇した。
一節によると、自身もTwitterの利用者であり、しかしその発言についての不自由な環境を嘆いていたらしい?ので、それを自ら改善すべく買収するのではないかとも憶測されている。大量保有しているのだから事情がどうであろうと、もしかしたら買収の意思があるのかと勘ぐられるのは自然だが、マスク氏が所謂「ソーシャル」事業経営にかかわるのは合理的だろうか。
勝手な憶測かも知れないが、テスラの株主の多くは「Twitterに時間を使うより、テスラの経営に集中してほしい」と思っているのではないだろうか。俺は心からそう願っている。なぜなら、電気事業とソーシャルは相乗効果があまり無いと思う。なぜなら、少々の良い影響があっても、相乗効果が起きにくい。半分冗談だが、まぁ聞いてくれ。
テスラというのは、蓄電池ビジネスもあるが、主力の電気自動車事業では「多くのユーザーにテスラ車を運転してもらう」のが使命だ。ではツイッターはどうか?当然、「なるべく多くのユーザーにありとあらゆる事をツイートしてもらう」のが使命だ。だが、これが相乗するとこうなる。「多くのユーザーにテスラ車を運転してもらいながら、ツイートもしてもらう」だ。
もうわかっただろう。もちろん運転中にツイート等というのは言語道断だ。完全自動運転が浸透しきってからならあり得るかもしれないが、それはまだまだ先の話だ。もちろん、そんな事が起きないよう、「(テスラ)運転中はツイートできないモード」が追加搭載されて事故は起きないかもしれない。でも、それは相乗効果を否定している。つまり、相乗効果が起きない。
まぁほとんど冗談だが、仮に買収があったとして、上記のようなあからさまに酷い状況で事故が起きないにしても、何か不都合があってそれが何らかのソーシャル絡みだったとしたら、ライバルの多い電気自動車業界で足元をすくわれてしまわないだろうか。株主としては、今事業が軌道に乗り始めているならば、捻った思考で世間をアッと言わせるのに注力せずに、まだまだ売れそうな需要があるんだから、普通に事業を伸長させてほしいと思ってしまう。
変な事でケチが付いてしまうと、テスラというのは良くも悪くもマスクという経営者に依存しているため(事業はそうでもないにしても、株価は過度に依存していると思う)、負のスパイラルにハマってしまうという可能性だってあるのだ。そんな危険はほぼないとしても、株主としては出来るだけそういう要素を避けてほしい。Twitterというのは御存知の通り炎上の常連、安全性絡みの問題でないにしても買収して言論の自由を追求しすぎたあまり、変な発言や誤解されるツイートが元でテスラに影響が無いとも言えない。
だから、俺としてはマスクは単に投資の一環として、算盤を弾いているだけというのを望んでいる。実際、彼のような超々富裕層は上手く売り抜けられる算段があるならばどこかに集中投資してもおかしくない。テスラの持ち株をたくさん売った売却金を眠らせておくのももったいない。適当な集中投資先を探していても不思議では無いだろう。もちろんそれが今回の大量保有の理由かどうかは誰にもわからない。噂通り買収を考えているのかもしれない。わからない。しかし、純粋な投資であっても充分合理的だろう。どうだろうか。