災害と利便の合理性について考える。
一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
8月初旬、マウイ島で大規模な山火事があって大きな被害が出ている。未だ多くの行方不明者の捜索中で復興計画は考える余裕は無い。原因が色々推測されているが、まだ確定していない。
日本人の素人である俺の限られた情報収集・分析能力では所詮「第三者の勝手な感想」であるが、以下これについて題材とする。
1番の印象としては、「逃げる間もなく、災害危機が迫る」事が普通の街や都市でも有り得るという、再確認だ。
被害が特に酷かった場所は、観光地ではあるが普通の市街地であり、火山由来の小さい島であるから地形に特色はあるが、普通に一軒家、集合住宅、学校、商店、等々が存在する「一般的な」市街地であった。
そして当時、「熱帯低気圧・暴風雨への準備」、「乾燥への警戒情報」が全くなかったわけではない(らしい)。また外来種の牧草?みたいなのが蔓って、それが「延焼」の大規模化や高速度化をもたらしたと言われているが、植生は長年知られていたことらしい。
要は「今になって考えてみれば」こうなるのも頷けるが、事前には「予想」はされていなかった、乃至「予想」されていたかもしれないがそれが共有されていなかった、あるいは予想されていても何らかの理由?(熱帯低気圧が接近していたから、暴風雨等をまず警戒して、山火事は警戒対象の中でも意識され難い)でみんなの心のなかで優先度が下がっていた、と見ることもできる。
つまり、人間の想像で事前に備えているとしても、自然の力や、それによる災害というのは、人知を容易に超えてくるということだ。当たり前といえばそうだが、改めて思い知らされる。
あるいは、人間の想像通りの自然災害が起こったとしても、その力があまりに大きい場合はわかっていたとしても、人知の通りだったとしても出来ることはほとんど無く、人間はほぼ無力だ。
では、今後、「危機管理」「安全管理」としてはどう考えればよいか。素人の俺が縋れる何か「基準」のようなものはないだろうか。
日本列島というのは「災害危機」的には、プレートの境界が複数入り交じっており、地震・火山噴火も沢山有り、比較的急峻な地形が多いので河川の決壊氾濫も歴史上多く、とにかくどこへ行ってもどこに住んでも「安心安全」とはならない。
つまり「事前に」災害を「上手く」避けようとしても、中々難しい。仮にそのような場所があったとしても、著しく利便性が低くて居住には向かない可能性がある。逆に利便性も良く、危険性も低い場所があれば、地価が高騰して経済的合理性は低くなる。
従って居住地や旅行先等を選択する際は、自然災害等はp過度には」気にせず、その他の自分の都合(仕事があるとか、知り合いが多いとか、求める娯楽や刺激に近いとか)を考えるのが合理的だ。繰り返すが災害危険度を合理的に避けられるとしても、その他の例えば短期的な経済合理性とかを犠牲にする可能性が高く、普通の場合は後者を優先する。
東北の津波被害からの復興で、流石に激減したのかもしれないが、それでも沿岸地区にまた住居や事務所等を構えている、あるいは今後そうしようという人達も大勢いるかも知れない。衛星地図等を見ると、被害地域にも新規建造物は多くあるようだ。
俺も以前は、「また直ぐ来るかもしれないから、戻るにしても近場の高台等にしてせめて同じ被害を避けたほうが良いのでは?」等と無責任にも考えていたが、移転した場所もそれなりに危険であるから、それだったら住み慣れた地区にいたいとか、土地に愛着があるからとか、そういった理由で戻るのもそれなりに合理性があるという事だ。どうだろうか。