導入直前の「インボイス」について再考する。
いよいよ、俺の認識が間違えてなければ、来月から「インボイス制度」が本格開始運用される。そして、どうしてもそれが嫌な人達が、大勢居るかどうかはともかく、一定数いる。先日も官邸周辺で抗議活動?をしていた。
果たしてこの制度が「総合的に」日本国民のためになるのか、そうで無いのか、それどころか多くの国民住民に悪影響があるのか、真実を知りたいのはヤマヤマではある。
ではあるにしても、こういっては何だが、俺個人としては、今更、最早、事ここに至っては、いやそのもっとずっと以前から、「どうでも良い」「導入したら良い」「ダメならそこで考えれば良い」「という事で繰り返すが、とにかくどうでもいい」というのが正直な感想だ、と言ったら、お叱りを受けてしまうだろうか。しかし本当に正直そう思っている。明らかに余波を受けて経済的被害を被るとする人たち申し訳ありません。でも本当にそう感じているんです。
俺が個人的にどう思っているかなどはどうでも良いことだが、ここで暇な俺はフト考えてしまった。果たしてそのように「冷めて」反対運動を静観している人達というのは、どれくらいいるのだろうか。
とは言ってもそのような、それこそどうでも良い、誰も気にしない、誰も知りたがらない、ゴミ統計?を掘り下げても「一体なんの意味があるのか」という疑問がまたフト過ってしまう。
そもそもそのような統計は理論的に可能とは思えない。SNSとかでアンケート取ったとしても、あるいは無作為に電話して質問回答を得たとしても、意味のあるデータになりそうにない。大体具体的な「質問の文言」が難しいし、奇跡的に誰しもがその意図がわかるような質問文を考え出したとしても、回答者は素直に答えないだろう。素直に答える以前に、考えたこともないから答えようがないかもしれない。どこから見ても正真正銘ゴミ無意味統計だ。
でも、正当な統計経由での道を辿らなくても、何となく、自ずから、雰囲気に影響された御宣託であるが、俺なりに「国民はインボイスを実際はどうでもいいと思っているというのが趨勢なのか」という疑問?には答えが出て着るような気もする。以下説明する。
インボイスが騒がれ始めて随分経ち、メディアやネット記事、個々の投稿などでたくさんの分析や意見が上がってきた。もちろん全てを読むのは不可能だが、俺の勝手な感想だが、所謂「由緒ある」系統、あるいはそれに近い分類の論壇的空間では「インボイス反対」という意味合いが相当強かったと感じている。
制度上影響を受けやすい職業だから仕方ないのかもしれないが、いわゆる「自由業」、「自営業」等々の意見を基本としている。そういう業種は「面倒な税務処理の増加」が予想されたり、「価格競争力などで経済的に被害を受ける」という意見が主流であるから、記事の論旨としては「反対」の印象になってしまう。記事を書いている当の「執筆者」も「自由業」の人も多いから、余計に偏向があり、そうなるのは当然といえば当然だ。
つまり、俺の偏った見方かもしれないが、どうもマスコミとその周辺勢力、つまり世論への訴求力がある勢力では「インボイスは悪いモノ」という、悪い言い方だが「刷り込み」が行われていた、と言ったら言いすぎだろうか。
しかし、それだけの世論ロビー?が長期間行われたのに、これも俺の印象だが、どうも「インボイス反対運動」というのは共感を得られているとは思えない。というのも、官邸にも利害関係者以外はそう集まってなさそうだったし、世論の盛り上がりに敏感な政治家も制度の否定は言わないし、俺の周りでもあまり気にしている人もいない。いわゆる「左」がいつもの調子?でハンタイ運動をしているのと大差ないと思う。つまり趨勢としてはほとんどの人が俺と同様「どうでも良い」「やったら良い」と思っていて、反対運動も冷めた目で見ているように思える。もしかしたら、「実際不公平かどうか」は別として、多くが「自由業の消費税計算制度の不公平に不満を感じている」のかもしれない。どうだろうか。