首相の台湾関連発言について考える。
今更だが、首相の答弁で大騒ぎだ。簡単に言うと大陸の国が、古い言い方だと「激おこ」だ。あるいは逆鱗に触れた。虎の尾を踏んだ。地雷を踏んだ。顔を真赤にして、キレてしまった。そして各方面でその賛否や、相手の強硬姿勢がネットやオールドメディアを賑わしている。しばらくテレビはこれでネタが持つだろう。
無責任無職全方面素人の俺の屁理屈意見?としては、普通に考えて緊急事態は何でも起こりうるのに、「〜になり得る」発言を撤回しろなんて、何て無茶を言うのかと思ってしまう。
また、撤回すると「〜にはなりえない」という事になるが、悪魔証明的に考えても、あるいは地政学で考えても「〜にはなりえない」と断言は出来ない。現実に考えても、台湾有事となれば想定外の事だらけだろうから、なり得るというのは至極普通だ。
つまり答弁の内容は間違えてはいない。
また、軋轢を避けるためもっとぼやかした答弁にするべきだったという意見もある。これも賛否あるだろうが、平時から「何をやる」か明言する方が、いつも有耶無耶でいざという時に場当たり的になられるよりはマシだと思う。だが存立危機とか憲法違反の自衛隊とか制限された自衛権とか、日本では神学論争が中心なので有耶無耶になるのは仕方ないのかもしれない。わからない。
俺の素人考えは本来どうでもいいのだが、本日は稚拙な地政学的な考察を多少真面目に続けるとして、大陸国指導層以外の、多数派の究極希望は何か。
それは現状維持だ。
国として認められないとかスッキリしない面も多いが、遠い将来、平和的に解決するかもしれないし、今のままでも一応平和だし、短中期的には今のままがよい。台湾はTSMCを始めとして先端企業も多いから投資面、経済面でもそうだが、それ以外の地政学面でも現状が良い。なぜなら繰り返すが、今結構上手くいっている。
それに異論はあまり無いだろう。
極端にいえば、たとえ敵対する軍艦同士がズラッと向かい合って並んで(実際、大陸と金門島はそのような状態とも言えるし、双方それなりに臨戦態勢なのは間違いない)一触即発だとしても、戦闘が起きずに現状維持が少しでも長くなれば御の字だ。
従って、いかなる関連言動も、評価基準としては:
それは現状維持に貢献するのか?
の一点だ。
例え首相の挑発的?発言で、日本国が大陸と国交断絶とか、レアアース禁輸とインバウンド制限で経済的困窮に陥ってしまうとか、「極端な困難」が起こるとしても、もしそれが現状維持に役立つなら意味、意義がある。
なぜなら一度有事となったらその損害が比較にならない程大きい。
話がそれるが、賛否両論としても「防衛力の強化」というのは相手の行動を少しでも躊躇させるという面で現状長期化に貢献するとすれば、平和維持にも役に立つという事になる。この場合でいえば台湾自身の軍事力だが、間接的な周辺国の補助的関与もマイナスにはならない。逆に「周辺国は一切何もしてこない」と思われるのは、侵略側にとっては朗報となる。
話を戻して、では件の発言はどうか?少しでも軍事行動、侵略強行を躊躇させる要素になったのか。それとも相手を余計にムキにさせて逆の効果があったのか。
それは誰にもわからなが、激怒しているところを見ると、言動が想定外だったと思われる。想定外が起こったのだとすれば、それをまず分析する必要があるから、軍事行動を少なくとも早めてはいない可能性がある。
だったら、正論なんだし、この程度の発言だったら、言った方が良い。どうだろうか。

