借金して投資する事について考える。
何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
唐突だが、投資の原資として、一般的に、借金を利用する事がある。代表的なものに、住宅ローンがある。株の空売りとかも、借金をテコにした投資だ。元手が少なくて大きく、でも短期間に、儲けようと企むと、人間は借金を考えるものだ。
唐突だが、投資の原資として、一般的に、借金を利用する事がある。代表的なものに、住宅ローンがある。株の空売りとかも、借金をテコにした投資だ。元手が少なくて大きく、でも短期間に、儲けようと企むと、人間は借金を考えるものだ。
借金で投資というのは、元手が大きいわけだから当たっても大きい。従ってやる人も少なく無いようだが、俺は結局効率が悪いと思うのでやらない。以下、投資とは言えないが、極端な例で考えてみる。
5000万円の場代(参加費)で、1度だけコインを投げて、表だったら1億円もらえる。裏だったら何も貰えない。表裏どっちでも、場代の5000万円は取られてしまうだけで返ってこないとする。
損害の大きさを考え、最初からやらないという選択もあるが、コインの表裏の確率がそれぞれ2分の1であれば、
期待値=0.5✕1億円+0.5✕(−5000万円)=+2500万円
で、大きく?プラスだから、数字的にはやった方がよい。
だが、これが「借りた」5000万円だったらどうだろうか。成功したときは濡れ手で粟の5000万円の利益だが、失敗すると5000万円の借金が残る。その他の条件によるが、失敗の影響が破滅的だと期待値+2500万円でもやらない方が賢明だろう。というか、誰から借りるかにもよるが、普通は怖くてできない人がほとんどだろう。借金でなく、「自分の金」ならば甚大な損害でも、諦めれば良いだけなので、必ずしも破滅的じゃない。上記のような機会であれば、俺もやるかもしれない。こういうのは規模に依るので、その考察も面白い。すなわち、上記例で参加費5000円で表で1万円だったら、ほとんどの人がやる。何回も挑戦できるとなれば、全員が結局得をする。
話がそれたが、つまり借金しての投資は、「当たればとても大きいが、失敗すると損害も大きい」種類の投資にも、心理的に資金投入しにくくなる、すなわち投資機会の損失につながる(個人の見解です)。いうまでも無く株式であっても同様に考えられる訳だ。借金から直接株を買うのはあまり聞いたことはないが、空売りなどは似たような構造だ。投資すべき対象があるが、投資資金が大きいとき、借金だと心理的にどうしてもやりにくい。そういうのを避けたい。
貸す方の考えとして価値が激減しにくく、少しずつ返済しながら自分が住み続けられる「不動産」は、仮に失敗しても損害が破滅的に大きくなりにくい(そうはいっても保証はないが)ので、住宅ローンは一応成立する。これとて、不動産価格が安定していれば良いが、相場によっては破滅的にもなり得る。実際住宅ローンで破産する人もいる。
将来の成長を期待されている会社は、成長の邪魔にならないようというためにも、長期間無配当も多い。バークシャーなどは何十年も無配当。しかし借金すると普通は期間ごとに返済があるから、このような投資も余計に借金では割りに合わない。凡庸な結論だけれども、自分の金でやるのが王道だ。
これに関連して、会社を経営、実業、起業をする方はどうだろうか。ほぼ同じ論理だと思う。自己資金だけで出来ればよいが、普通は足りない。といっても借金だけで(借りれたとしても)ビジネスすると、失敗時の反動、返済の重圧が大きい。これだと怖くてできないので、実業の場合は有限責任が許される。事業失敗による人生破滅を恐れる必要なく、本業に集中、時に大きな挑戦もできる。エンジェル投資家等もこの理屈で、借金でなく、普通にお金を使わせ、成功したら株を貰う。普通の借金の非効率さをすでに株式の仕組みが証明している。どうだろうか。