Berkshire Hathaway (以下、「BRK.A/B」と略、実際のティッカーはBRK.AとBRK.Bの2種)について考える。
筆者は BRK.B 株を所有しているので、それも考慮して、真に受けずに疑って読んでくれ。
はじめに
本日もBRK.A/Bを題材とする。
Berkshire Hathaway (BRK.A/B):何十年も人気がある理由
本日から数回、自分の所有株中4番目に時価の割合が高いBRK.A/Bを題材とする。
Berkshire Hathaway (BRK.A/B):時間と手間を節約
今日はその「費用」の面を題材とする。費用というのは、つまり持ち株会社の管理経営を任せる責任者を雇う費用だ。
本日は、BRK.Bの完全子会社の事業を題材とする。バークシャーは主に投資会社と見られるし実態は主にそうなのだが、良い事業と見込んだら最良の投資方法は、可能ならば全体を取り込む事だとバフェット本人も言っている。小会社の事業はそのような投資行動の結果であるから、見るべきところがある、おいしい商売のはずなのだ。
完全子会社の事業
事業は沢山あるが、いくつか列挙する。
保険事業
最も特筆すべき事業は自動車保険を取り扱うGEICO等の保険事業だ。
なぜなら、通常の保険事業(Underwriting)に加え、保険で支払われたお金と、請求や給付で払い戻すまでの時間差を利用した資金(Float)で、投資を行っているからだ。
鉄道事業
BNSFという貨物輸送会社が北米に広く路線を持っている。
工業製品/消費者製品の製造業
工業製品、住宅と建材、チョコレート等のスイーツ、金属等多くの配下事業がある。
子会社事業の業績
BRK.A/Bの完全子会社については色々なところに様々な分析があるが、予断を避けるため、一番信用できる年次報告書から引用(俺の読み間違いの可能性はある)、上記3つの「Revenue」、「Earnings before income taxes」を記載する。
もちろん、個別の事業で損失や投資での失敗、短期的には上下やマイナス、等々、今後どうなるかはわからない。現在まで主なものは中長期的には収益、利益ともに堅実に上昇しているが、下記2018-2020だと、横這い乃至減少となっている。感染症の影響かもしれない。わからない。
B㌦で書くが、概算で$1=¥100だと、1B㌦は1000億円。
事業 | 2018 | 2020 |
---|---|---|
保険 | 62.9 | 69.3 |
鉄道 | 23.8 | 20.8 |
製造 | 61.9 | 59.0 |
事業 | 2018 | 2020 |
---|---|---|
保険 | 7.5 | 6.8 |
鉄道 | 2.5 | 2.5 |
製造 | 9.4 | 8.0 |
まとめ
この他にも鉄道、エネルギー他雑多な事業が数多くあり、これらと持ち株の直接投資がBRK.A/Bの事業だ。上記3つの完全子会社分野だけで、税引前で17B㌦超を稼いでいる。
これがどの程度の規模かというと、AAPLの2020年のNet Incomeが57B㌦だ。AAPLも凄いが、BRK.A/Bの完全子会社の事業も遜色ない。長年手堅く、また成長しながら運営されている。持ち株がよく取り沙汰されるが、内部事業も充分にうまくやっていると言えるのではないか。どうだろうか。