年金生活者への5千円支給について考える。
一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
今更だが、報道によると政府は年金生活者約2600万人を対象に、5千円ずつを支給する事を考えているらしい。本日はこれを題材とする。
ネットの反応を見ると、当然(支給対象者が少数派なので)だが反対論が多い。年金生活者、つまり老人だけ優遇は良くないとか、あるいはやるにしても額が小さ過ぎるとか、選挙対策でしかないとか、等々、確かにそれらすべて一理ある。例えば、俺もどうせ支給するなら国民全員に、もっと大きな金額にした方が良いと思う。それらがまた一部は自宅に保管されるにしても、物価が上がっているからだいぶ使われるだろう。タンス預金に関しては先日投稿した。
今更だが、東北地方、太平洋沿岸で大きい地震が数回起きた。
今後どうなるかわからないが、自宅の災害の備えについて再確認するよい機会となり得る。そこで、昨日の「個人金融資産」に関連し、現金をどれくらい自宅に持っておくべきか?について考える。昨日の要旨は、1000兆円の現預金は諸外国と比べ、特に欧米と比べて資産内比率(約半分)が突出しており、多少は現預金以外、特に株式投資などに回った方が良いかもしれないという考察であった。
この「現預金」の内、「現金」が大まかに1割程あるというのだ。つまり100兆円だ。そしてよくある記事ではこれを「タンス預金」としてネタにしている。
100兆円現金を自宅に持っているとして、大まかに日本は5000万世帯とすると、1世帯当たり200万円だ。平均額は実態と多少かけ離れているにしても、半分として100万円、こんな大金を自宅に持っておくだろうか。せいぜい多くが10万円位じゃないのか。そもそもこの現金統計は何か間違っているんじゃないのか、と思ってしまう。それとも、感染症の現金給付と自宅待機などで、皆一層自宅現金の量を増やしたのだろうか。
だが、俺の勝手な思い過ごしかも知れないが、投資家として見ると、こうも考えられると思う。やらないよりはやったほうが断然良い。なぜなら、お金を国庫かなんかに入れておくくらいなら、何でも良いから支給して、何かに使ってもらったほうが良いからだ。
この財源は、報道によると「予備費」なるものを転用するとの事だ。他に行き先が決まっているものを転用ならそこにしわ寄せがいくが、予備費だからそうでないと仮定する。予備費というのは「余ると繰り越される」らしいから、まぁ言ってみれば死に金だ。
こんな残り金は、鉱物資源とか物資と違い、元は国債なわけだから、使い道が決まらなければ配った方が良いに決まっている。年金額の調整という、まぁ建前かもしれないが、一応お題目というか根拠もそれなりにあるわけだから、何がそんなに問題なのか。
そして「国債」で借金した金を利息を払いつつ寝かせておくのは、デフレ期待じゃなければ非合理的だ。そして現在は短期的には少なくとも、デフレになるという寝言を言う人はいない。それに加え、円の時価も下がる傾向にある。これは今後どうなるか分からないが、物資、資産、に変えて置く方が得策だ。円はどうせ今後も余るんだから、死に金ですべて持っているより、一部でも国民に配って使ってもらってモノやサービスに変換したほうが良い。くりかえすが、そうでないと死に金になるだけだ。余裕があるひとは有望な国際的企業の株とか買っておけば国庫に寝かしておくよりは期待が持てる。
反対論の多くは支給自体がダメ何じゃなくて対象を広げろとか、要はやるならもっと効率よくというという論拠だ。もちろん非効率は良くないが、かといってでは誰でも納得の効率を達成するのは難解だろう。必ず誰かが反対する。やれる範囲で配っちゃったほうが良いと思う。どうだろうか。