お金の休眠形態について考える。
一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
どうでも良いが、しばらく使っていない口座をいくつか整理(解約)した。通帳、カード、印鑑等々は体積としては大したことがないが、それでも維持には手間がかかるし紛失に気を使う。使っていない口座であれば、引っ越しを繰り返して散逸してしまう前に整理する方が合理的だ。
以前は、いつか口座が欲しくなったときの手間が省けるからと維持していたが何年も使っていなければ、帰納的に今後も使用しない可能性が高いと割り切って、整理した。口座によっては3点セット全部揃っていなかったが、本人確認出来るものがあれば問題なかった。一部の口座は離合集散を繰り返した銀行で過去の記録を辿れるのか一抹の不安があったが杞憂だった。
ところで、いわゆる「休眠口座」にある預貯金の総額というのは、どれくらいあるのか。
ある統計によると、非常に大雑把に言って毎年1000億円発生し、500億円が払い戻されている。つまり差し引き毎年500億円ずつ積み上がってきている。俺のような暇人でもそれはそれは長い間面倒だからといって口座をいくつも放置しておいたんだから、普通の忙しい日本人は管理も面倒だし増加傾向なのはやむを得ない。それどころか、「3点セット」が無いと多分もうダメだろうと躊躇したり諦めてしまう人が多いだろうし、そのアイテムを長い間維持するのも大変だから、今後より休眠してしまう口座が増えていくだろう。
しかし敢えて低俗推測すると、このようなシステムは意図したものかどうか知らんが、通帳も印鑑も無い諸外国と比較して休眠となりやすい構造になっている。毎年出る数百億円の宙ぶらりんのお金というのはバカにならない。日本でも例えば災害などで全て散逸してしまうこともあるだろうしそれでもうお金は引き出せませんとはならないで最後は身分証明できれば何らかの救済措置があるんだろうが、非常に面倒な処理だろうから、みんな面倒でやらないのが用意に想像できる。実際俺は長い間やらなかったのだ。浮遊資金の捻出方法としては秀逸だと思う。
以前、タンス預金、自宅に「おいてある」お金について投稿した。
今更だが、東北地方、太平洋沿岸で大きい地震が起きている。今後どうなるかわからないが、自宅の災害の備えについて再確認するよい機会となり得る。そこで、昨日の「個人金融資産」に関連し、現金をどれくらい自宅に持っておくべきか?について考える。昨日の要旨は、1000兆円の現預金は諸外国と比べ、特に欧米と比べて資産内比率(約半分)が突出しており、多少は現預金以外、特に株式投資などに回った方が良いかもしれないという考察であった。この「現預金」の内、「現金」が大まかに1割程あるというのだ。つまり100兆円だ。そしてよくある記事ではこれを「タンス預金」としてネタにしている。
タンス預金もお金が「休眠」しているといえるが、「口座休眠」と「タンス休眠」は大違い、タンスにあると徳川埋蔵金と同様、国や世界の経済活動にとってはある意味無いも同然だが、口座にあればそのお金は一応回っている。もしかしたらタンス休眠民達は口座休眠の恐ろしさを知っているから敢えて利息がつかなくても自宅に置いておくのかもしれない。口座管理や印鑑の保持等に汲々とするのがイヤだとか、あるいは俺は3点セットをすぐに無くしてしまうに違いない、そうなると手続きが面倒なことになるからしょうがない、それよりは札束を引き出しに入れておこうとなっているのだろうか。