老人民主主義(4)永遠の自己矛盾

2023-02-17 投稿

痛い主張

「老人民主主義」でよくある「自己矛盾」について考える。

一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。


今更だが、変なメガネを掛けた例の先生の「排除理論(集団自決)」が世界的新聞に掲載され、投稿時点ですでに下火傾向だが、大炎上した。

意外にも「左に近い人達」に「新自由主義」と捉えられて敵対視され攻撃されている。排除理論はどちらかというと全体強制主義で独裁政治思想、つまり左に近いと思っていた。どっちでもいいけど。

さて、彼にしてみれば、「いや、本当にそう思っているのではない、問題の本質を比喩で表現しただけ」という理屈だが、いかにも苦しい言い訳だ。

俺も先日の投稿のため、件の発言はそれ以前に視聴した。改めてマズい点としては:

第一に、本意がどうかは別にしても、実際これ程の混乱・非難・拒絶感情が起きていることからも、大勢として比喩と捉えられていない。仮にそれが新聞記事の曲解だったとしても、記者自身は比喩と捉えていなかった。

第二に、「比喩」は分かりやすく説明するのが目的だが、分かりやすくなっていない。逆に稚拙な言論力不足から混乱を起こした。

第三に、問題解決の方法として上げているが、そもそもこの様な「排除」理論では、問題は解決しない。


大きなお世話だが、「丸く収めるための対応策」としては、(建前だけでも)平身低頭で100%自分が悪くて間違えていたと連呼して、嵐をやり過ごすしかない。現実的にはテレビに出なくても経済的には問題無さそうだから、ハッキリと謝らずに暫くダンマリで有耶無耶を狙うだろう。プライドが高いなら合理的か。そのうち皆詳細を忘れてしまう。でも自決は「差別的思想」ともとれるから、復活が難しいか。俺個人的にはこの人は胡散臭いので観たり聞いたり読んだりしたくない。


超富裕層(を目指す俺の立場)には、月並みであるが「考えを公にする時は、変な論法を取らず、単純に事実や推測を真っ直ぐに述べるべきである」という教訓となる。

つまり、考えを公開する際は、冗談や比喩を用いる場合は誤解や混乱を招かぬよう、極度に慎重さが必要となる。特に生放送なんかでは修正が効かないので要注意だ。有名人じゃ無いから心配無用と言うかもしれないが、誰でも「ライブ配信」できるご時世、注意に越したことはない。


ところで、以前の投稿では上記第三について述べた。第一点、第二点、は今回の混乱を観察して感じた事でこういっては何だがどうでも良い。老人民主主義問題の解決を論議していたのであるから、解決法となるかが大切と考える。

本日は、自決は例え/比喩として、実質的には「積極退職、積極引退、等々の、”老人の自主的な社会からの退場”」を主張しているとして、それが「老人民主主義への解決になるか」という事を考える。

結論から言うと、ならない。だから、比喩としても、結局彼は間違えていると思う。以下説明する。

彼自身がその年齢になっても、依然として日本は若年層よりも中年老年が多い人口構成なることは決まっているが、その時彼はおそらく完全隠居しない。まず「自分が(おそらく)出来ない」のに人に強要するのは矛盾している。

だが、もしかしたら「有言実行」を貫いて、自決はしないけど資産を全てなげうって、無人島かどっかにいって何にも干渉影響せずに、彼が余生を過ごす可能性「絶対に無い」とは言えない。

だが、彼がどうするかは、どうでも良い。

なぜなら、「問題解決」に寄与するのは「その世代が全体でどうするか」だ。

自然に考えれば、彼がどうするかに関係なく、大多数は結局「自分本位、合理的に行動」する。すなわち、隠居や引き篭もったりせず、現代老人と同様に、地位や名声や経済力や民主主義で社会に影響を及ぼし続ける。

話が逸れるが、このような「年齢が低い方が高年齢層に使われ、いずれ使われた世代が逆の立場になり、同じ事が繰り返される」構造は、部活の階級社会や、終身雇用会社や、彼の働く米国の学会の階層構造でさえも存在する。一旦強い立場になれば楽をするのが合理的で自然だ。人間の性だ。合法的である以上、阻止できない。

もちろん、世の中には「新入部員にも苦労をかけさせまいとするような、ホトケ先輩みたいな人」は沢山いるだろう。だがそういう「聖人」は総体で見れば「不自然勢力」であって(だからこそ”聖人視”される)、多数派にそうなってもらおうというのは、無理がある。なぜなら、不自然・非合理性を強いるからだ。

つまり、いつまで経っても上の世代の自然自主的引退は期待できない。今もそうだし、彼の世代が仮に老人になっても、若年のために老人自決すべしとか息巻いていたが、結局自分本位となるのが必定だ。従って、何時も「社会からの退出期待」には、自己矛盾と無理があり、問題解決にはならない。

だから、この先生は、現代の中高年や老人では無く、自分と同世代の人達に「俺達はその歳になったら全員隠居すべきだ」と楯突くべきだった。

それでも「老年層の大多数がいずれ、自主的に、若年層の邪魔をしないよう、社会から退出?する可能性は無いのか?」と思うかもしれない。

だが考えてくれ。

もし近い将来、ある時、老人が一斉にそう思ったとしても、一体現実的にどうするのか。静かに暮らすとしても何かと生活には金もかかるし、介護や医療も必要だし、そもそも何千万人もどこに「若年層に一切迷惑をかけない」隠居する場所があるというのか。

どっちにしろ有形無形の大きな影響を社会に与えざるを得ない。とにかくどういう形でも「退け」というのは問題解決としても幻想だ。どうだろうか。

管理人

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