凡人 (求職中) の素人視点なので、真に受けず、疑って読んでくれ。
突然だが、よくある投稿に「疑うより、行動する人が成功する」という意見がある。
「行動推奨」は著名人から一般の資産家から意識高い系まで、人気のある視点だ。
だが俺はこれに異を唱えたい。少なくとも人を誤らせる、惑わせる可能性がある。
以前、似たような題材で投稿した。内容が重複するが勘弁してくれ。
突然だが、表題のような趣旨の記事とかを読んだことはないだろうか。もちろん、フットワークっていってもボクシングとかじゃない。「スマホを棄てて街へ」何とかかんとか、というのも同じような主張だ。何回か不覚にも、読んでしまったことがある、この手の記事。偏見かも知れないが、自身はどれくらい成功したか不明な意識高い系一見オサレでも格好はラフ、時々いるのが俺から見るとちょっと薄汚い無精髭、こんな人が「私の周りにいる、成功する人はみんなフットワーク軽いですよ」
まず、この安易な主張は、毒にも薬にもならない、無難な内容だ。「早起きが得」とか「読書をしろ」とか「筋トレ・運動」とかもそうだが、方向としては一般的で既知だ。それを売り込みやすい様に宣伝すれば、危険度が低く響きそうな文章を作成できる。例えば「世の中の成功者がやっている。あなたの知らない驚くべき早起きの効果」とかで一丁上がりだ。ほぼ無内容だ。試しに今までその類で記憶にある教訓とか習慣とかを思い返してみてくれ。結局要点は普通だ。早起きで言えば時間が有効に使えるとか、他と差をつけられるとか、健康に良いとか、至極平凡な主張だ。
また、「誤らせる」視点でいうと、「行動する」の行動が何を意味するのかが曖昧だ。想像では何か積極的に投資するとか、思い付きでもすぐ起業するとか、アイディアがあればすぐにやってみる的な、つまり物理的に手や足や体を動かす感じだろう。確かに行動だが、俺からすれば疑ったり、調べたり、考えたり、読んだり、様々全て行動だ。人間生きていればなにかしている。別に商売事業に必ず結びつける必要はない。つまり極端に言うとみんな行動している。ついでにいうと「成功する」というのも曖昧な場合が多い。
「考えるだけ」の否定とも取れるのも問題だ。俺からすると考えるのが一番大切だ。よく考えないで行動に移すのを過度に肯定するのは特に商売で実績を作った人達に多い。彼らがそう思うのは勝手だが、単に運が良かっただけで勘違いかもしれない。「一刻も早く動いたほうが良い」という誤解を招きやすい。実際は「そういう場合もある」というだけの事だ。
株式購入で良さそうな株式があるとする。「行動」優先でまず買う愚か者と、「疑い」優先でまず考える愚か者。同じ愚かならどちらが得か。少し考えればどちらが損か俺には明白だ。
俺はパソコンが趣味で、稚拙で人様にはとても見せられないような素人コードをよく書いたりしているが、そんな俺の経験からも最初に考えず作り始めるモノは、ある複雑度に到達すると必ずそれ以上の発展(問題修正や再利用や機能追加)が困難になる。つまり最初によく考えるのが結局長い目で見ると効率的になる。コーディングが実際の「行動」にどれ位当てはまるかは疑問があるが、何も考えずタイプし始めていると出来上がりは悲惨だ。
という事で、君もこの種の投稿には安易に影響されないでくれ。「行動するなら、必ず納得できるまで、よく考える」が正しいだろう。どうだろうか。