株主優待について考える。何の専門家でも無い、一凡人 求職中の素人視点なので、真に受けずに疑って読んでくれ。
結論を先にいうと、株主優待は投資先の選択条件には入らない。知る必要はない。無意識に影響されるかもしれないので、なんなら知らないほうが良い。あてにすると投資失敗の原因となる。
以前、配当について投稿した。
様々な損得をどう考えるのか?配当からの視点。
様々な損得をどう考えるのか?増配を題材にする。
要旨は同じように配当は成長志向の投資には不要だということだった。株主優待もほぼ同様の論拠で同じ結論だが、少し掘り下げる。
優待は株主への還元だから、配当の一部として計算評価されることも多い。では配当と比べてどうか。これは明白で、どうせ還元ならばお金が良いと殆どの株主は思うだろう。では優待にどんな意味があるのか。商品を株主に知ってもらうとかいう建前寝言を除くと、要は配当より優待が価値のあるものであれば、それなりに意味があるかもしれない。
ではどれくらい価値が高ければ受け入れられるだろうか?
こういうのは考えてもしょうがない。時間の無駄だ。管理地獄に嵌りかけている。理由を説明する。論点は以下のポイントや割引チケットにも共通する。
いわゆる各種ポイントについて考える。
割引きチケットについて考える
まず、優待の価値は計算が難しい。X円分の商品券だとしても、X円と必ず交換できるわけではない。換金したとしても普通X円以下になるので、価値はXーY円、Yの値はレート、時期や取引業者でも変わる。計算が難しい、というか面倒だ。物品でも上記計算の問題がある。仮に計算できて価値が配当並みに良いとなっても、原価はそれより安いわけだから、株主にとっては原価分の配当の方がマシかもしれない。つまり予想できる配当よりも、相当に高価値の優待でないと確実に得とは言えない。しかも原価は多くの場合調べられない。従って究極的には得なのか損なのかわからない。貰っても投資のリターンとしては組み込めない。
話が少し逸れるが、例えば10万円相当の株を持っていたとして、それによる原価1000円の優待品と、500円の配当金だとどちらが良いだろうか。税金とか色々あるが、まぁ単純に考えるとまず会社にとっては配当の方が安く済むので良い。株主にとっても配当で文句を言う人もあまりいないだろう。長期成長投資視点だと優待も配当もいらないから商売に内部で投資してくれと思うが、まぁそれはいい。配当の方が相対的に良さそうなのに優待にするのは、何か裏がある場合だろう。
話を戻して、商品券にしても物品にしても、そもそも使用や消費のために時間や費用がかかる。優待で酒を貰ったら消費するには自分で飲むか人に飲ませるしかない。超富裕層を目指す俺は、飲む・飲ませるのならせめて自分で好きな酒を、決められた時期でなく、好きな時に飲みたい。貰う方も好き嫌いもあるだろう。最悪捨てるとなっても、大量の酒等の物品は破棄するのも一苦労だ。そしてこの手間を価値からの減額考慮に入れるのは難解で面倒、無意味だ。
しかも、優待というのは会社側にとっても良いとは断定できない。まず手間がかかる。経営資源を収益増加に貢献しない活動に割かなくてはならないのは会社にとっても、ひいては株主にとっても望ましくない。そして自慢の製品であれば、欲しがっているか不明な株主に送り付けなくても、お金を出して買ってくれる消費者に届けるべきであろう。ゲス推測だが売れ残った物や作りすぎたモノを優待に使うこともあるんじゃないのか?会社は一石二鳥で喜んでやるかもしれないが、そんな事に労力を使うのはすでに優待制度が会社に悪影響を及ぼしている。価値の高さを打ち消す程の害かもしれない。
俺が思うに優待というのは会社が株主へ配っている目眩ましの様なものであり、害はあっても益は殆ど無い、恐ろしい制度だ。なぜ存在するのか分からない。配当も資産成長には好ましくないが、お金なので各自再投資は容易だ。優待は有効な使い様が難しい。少なくとも全ての優待を無駄なく有効利用できる可能性は低い。使っても時間の浪費になりやすい。貰った方も無価値で割り切るのが良いが、そうであれば最初からやらない方が双方にとって良いのではないだろうか。
そもそも超富裕層を目指す求職中の俺は、優待レベルの欲しいものがあれば、金を出して普通に買うので、余計に不要になる。どうだろうか。